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都知事選の結果に思う 〜蓮舫惨敗は共産党支援のせいか?



都知事選は昨夜の開票で、開票開始即小池百合子氏当確になるだろうと思っていました。ほとんどのひともそう思っていたと思います。興味は寧ろ民主党推薦の蓮舫氏の得票がどうなるか?でしたが、こちらも予想通りで石丸伸二氏にも敗れ第3位の得票となりました。


 蓮舫氏の結果は惨敗といっていいでしょう。その原因は「共産党の推薦」とする報道があちこちで出ています。ここのところ野党の共闘には常に共産党が撹乱因子となっていて、アンチ共産党の野党議員がかなり多くいるのは事実です。「民主集中制」とかいう前近代的な党運営を金科玉条のように守る日本共産党に好感を抱かないひとは多いと思います。2023年、憲法改正を巡って党中央と対立していたた松竹伸幸氏が自分の意見を党に諮らず外部に公開したとして除名処分としたのも記憶に新しいです。


*松竹伸幸氏の除名(wikiから引用)

2023年2月、自著『シン・日本共産党宣言』とそれをめぐる言動が、党首公選制導入、自衛隊合憲・日米安保条約堅持を主張し分派活動を行なったものだと見なされ、日本共産党から「党内に派閥・分派はつくらない」「党に敵対する行為はおこなわない」「党の決定に反する意見を、勝手に発表することはしない」などの党の規約の規定を踏みにじる重大な規律違反とされ、除名された。

党員でもこの処分に違和感を持つ者が少なからずいたし、部外者には「鉄の規律の怖い政党」という印象を改めて植え付けたと思います。


 しかし、共産党の支援が蓮舫氏惨敗の主たる原因とは僕には思えません。一言で言って、蓮舫氏に人間的な厚みがほとんど感じられなかったせいでないでしょうか。ますます痩せたせいもありますが、表情が猛禽類のように猛々しく、かつしゃべる内容も攻撃的に感じられ、ちょっと寄りつきがたい印象でした。公約とされた内容も薄かったです。「2位じゃだめなんですか?」と民主党政権時スパコン開発で発言したことは撤回したようですが、「科学に暗いひと」という印象は今も拭えません。これからの日本を引っ張るリーダーには理系でなくても科学技術に明るいひとになってほしいと思う私にとって、魅力的とは言えない人物です。


 それに引き換え、小池百合子氏は横綱相撲とはいえ、堂々とした印象を与えました。もちろん、彼女の「カイロ大学卒」なんて学歴、真っ赤なウソだと百も承知です。その点は公職選挙法に引っかかるのかもしれないけど、人間的な魅力は蓮舫氏より圧倒的に上でした。今までの自己中心的な数々の行動・言動に「変節漢(女?)」と眉をひそめる点があるにしても、消去法でも都知事は小池氏しかなかったでしょう。


 石丸伸二氏は都知事選で勝てるとは、立候補の最初からまったく思ってなかったと思います。「無党派層」の動向を知るための観測気球を上げる程度のつもりだったのでないでしょうか。結果として得票数第2位とおそらく狙っていた通りの上々の結果を得て、内心小躍りというところでしょう。「よし、いけるぞ!石丸新党!」とか思ったのかな。その内心が露呈したのは、敗戦後の記者会見で今後を訊かれ、「次は広島一区から出馬したい」でした。おいおい、あなたは要するに自分の知名度を上げるために都知事選に出ただけだったのねとわかる、露骨な発言です。こういう「売らんかな」もどきの手練手管を使う人って、信用できるんですかね?ひとを小馬鹿にした「田舎の秀才」みたいなアホさ加減を石丸伸二氏に感じたのは、私だけでしょうか?


 いよいよ近づく衆院選はどうなるのかな?まさか小池百合子氏は国政に打って出るとは思わないけど、「真逆」だらけが政治のヤミという声もありますね。