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斉藤元彦兵庫県知事 〜知事だけでなく「維新」を追及せよ


昨日の兵庫県議会で斉藤元彦知事の不信任決議案が可決され、正念場を迎えました。私の考えとしては斉藤知事は辞職せずに県議会を解散し、選挙をおこなってほしい。その理由はいろいろありますが、ひとつには「自分は一切悪くない。頑張って県政を推進した。」と主張する斉藤氏には最後までその信念を貫いていただきたいからです。自身が告発された場合、その正否を自身で決めるのはいかなる場合においても「利益相反」です。告発内容を第三者に委ねず、「自分を貶めるウソ」と決めつける態度は「独裁者」そのものです。斉藤氏の態度も金正恩やプーチンも顔負けですが、彼らとて一応「選挙」で民主的に選ばれたことになっています。兵庫県民もそういう知事を「民主的に」選んだ責任があります。県民が選んだ知事がそう指示するなら潔く県議会解散を受け容れ選挙にかかる費用を払い、その上で県議会で斉藤知事を信任するかどうか再び決めたらよいのです。その上で斉藤氏が不信任になったら県知事選挙もしたらいい。「民主主義」はあなた任せにしたら滅びます。今回の手痛い出費で兵庫県民はその責任の重さをかみしめ、二度とそういう人物に県政を任せないという強烈な反省が必要でしょう。


 そもそも旧内務省(今の総務省)のキャリアを知事にする都道府県が今も非常に多いのが、私は昔からとても気になっています。第二次世界大戦前、県令そして知事は公選制ではなかったのです。内務省が決めた官僚が知事に就任し、県が採用した県職員と一体化した運営だったのです。公選制になった戦後も、「お上に逆らったらろくなことはない」だった。この上意下達の体系に逆らって悲惨なことになった典型例は沖縄県でしょう。翁長知事といい玉城知事といい、普天間基地問題で国に逆らったために安倍晋三始め歴代の首相と官庁に散々嫌がらせを受けてきました。めんどくさいからと自民党政治家や東大出身の中央省庁官僚たちに唯々諾々従い、それですべてまるく収まると考える兵庫県民の事なかれ主義がすべての元凶です。フランスで生活して思ったのは、フランス人が選挙を非常に大切にすることです。老若男女ありとあらゆる有権者が選挙前に政策と候補者を論じているので驚きました。どの候補者も選挙カーで「ナントカをよろしくお願いします!」なんてガナったりしない。職場や地域の集会レベルで細かくしかも激しく候補者は有権者と議論しています。斉藤氏だけでなくその前の井戸知事も含めて、兵庫県知事はなんと62年間も内務省の後進の総務省(および旧自治省)出身だった事実は重いです。今回斉藤知事を内部通報で告発した西播磨県民局長の渡瀬康英氏も「お上に逆らった」罪で、県庁幹部も加わりよってたかってなぶり殺しに遭ったようなものです。日本では戦後の憲法制定の過程で民主主義や参政権は天から降ってくるものみたいに勘違いしている人が多い。多くの国で民主主義は流血の事態の末に、「お上」からようやく「勝ち取った」権利なのです。日本の有権者は自分達の参政権をもっと大切にしなければならない。


 それだけでなく斉藤元彦氏を支持・支援してきた「日本維新の会」も徹底的に追及すべきと私は思っています。これだけ斉藤元彦知事の問題が明らかになってきたのに、依然として「斎藤知事がんばれ」がハッシュタグで上がっているそうです。FLASH記事から引用します。

8月30日と9月6日に開かれた百条委員会の証人尋問でも、斎藤知事はパワハラ疑惑を認めることなく、現在に至っている。


 この異例の事態のなか、9月10日午後、SNSの「X」では「斎藤知事がんばれ」というハッシュタグがトレンド入りしていた。


 そのタグがつけられた投稿は、斎藤知事への「擁護派」と「批判派」が入り乱れている状況だが、擁護派の意見には、おそらく本心から斎藤知事の “無実” を信じる声が多く見られる。


《兵庫県斎藤知事が先程記者会見したけどコイツは本物だよ。回りの政治が権力と法を持って知事をいじめてるかも。俺は斎藤知事を応援する》


《マスコミ特に民放各社はほとんど毎日同じ内容で放送し、雇われコメンテーターも同調。小学生レベルのイジメと変わらない》


《始めはエゲツないパワハラ野郎と思ってたけどよくわからなくなってきた 斉藤さんを責め立ててる方が異常な感じがする すごい違和感がある ながれてくる情報を鵜呑みにするのは危険 自民公明が斉藤さん邪魔だから落とそうとしてるように見えて気持ち悪い 全部ウソだったりして…》


《私は斎藤知事のことを何も知らない。がんばれという立場でもない。しかし、あまりにも一方的なマスコミの報道や罵声の大合唱ばかりが目に付く。反論とか弁護とか支持者の声だとか、元支持者で今は反対の声とかを聞いてみないと、一方的だけだと信用できない》

「大勢に流されないオレ、賢いんじゃね?ん?」といった懐疑派きどりでしょうが、正直何も考えてない連中です。しかし中には確信犯もいて、それは「日本維新の会」の政治家です。
 「日本維新の会」所属の奈良県香芝市長の三橋和史氏は「X」でこんな主張をしています。

三橋は斎藤知事を支持します。

怪文書ばら撒きを公益通報というには無理があり、その後にその体裁が取られただけです。

噂だけで税金を使っての第三者委員会の設置は不可能であり、処分理由を見ると懲戒は妥当です。

斎藤知事は改革を進め、恨んでいた職員もいるでしょう。

兵庫県議会の百条委員会の映像を見ていると、前時代的で、多数人が特定の個人を吊し上げるための場、尋問者の描いたストーリーや意見を押し付ける場のようにも見えます。


議員で構成する百条委員会には、行政そのものではなく、個人を追及するための調査は不向きだと思います。


ふーん、あんたも同類かね?「噂」かどうかを判断するのは、告発されている本人ではない。「第三者委員会の設置は不可能」と断言するのは、弁護士としても不謹慎な人物です。しかし、「日本維新の会」はそういう独善的発想をする人物がいっぱいいると感じます。私は今まで自民党から共産党まで色々な政党の候補者に投票してきました。無節操だからでなく、その時々で候補者の主張や人物をよく考えた上での結論です。しかし「日本維新の会」所属の候補者だけは一度も投票したことがない。創始者の橋下徹を始め、歴代の幹部が「胡散臭い」からです。吉村洋文現大阪府知事もそう。新型コロナ禍の最中の「イソジン騒動」は、医師として絶対忘れません。私はそう易々と騙されんよ!


 「日本維新の会」はやはりそういう胡散臭い政党だなと改めて感じる記事が出て来ました。再びFLASHから引用します。

「悪いのは自民党ですよ」兵庫県知事「不信任決議案」可決も…県議が憤る、維新に責任を押しつけた “無責任” 国会議員


不信任案の可決を受けて、斎藤知事は今後10日以内に議会を解散するか辞職するかを選ばなければ、自動で失職することになる。


「遅すぎたという印象ですね。それもこれも自民党のせいですよ」

 と憤るのは、ある兵庫県議だ。

「世間の印象は、これまで斎藤知事を支援しながら、今回の騒動で早々に辞任させられなかった維新が悪い、という印象でしょう。しかし、本当に無責任なのは自民党なんですよ。

 そもそも斎藤知事は、知事選では維新の会のイメージカラーのグリーンではなく、自民党のブルーののぼりを立てて戦っていましたし、知事選の初日には、西村康稔議員ら自民党の国会議員がずらりと応援のために並んでいましたからね(西村氏は、現在は裏金問題で党員資格停止中)。

 さかのぼれば、斎藤家は祖父の代から自民党員の党籍を持っています。選挙で斎藤さんが最初に発した言葉も、『自分はこれからも真っすぐに自民党です』でした」

 当然、斎藤知事に引導を渡すべきだったのも自民党だという。

かりに西村康稔が推したとしても、「日本維新の会」が斉藤元彦氏を全面的に支持・支援していたことに変わりない。この維新所属の兵庫県議がだれかわからないが、虫唾が走ります。しかも、この県議はこんなことを言っています。

「県連を仕切っていたのは西村議員です。その次が盛山(正仁)議員。ところが、西村議員は裏金問題の影響で自分の選挙対策に没頭しているし、盛山議員は統一教会と接触していた問題が浮上して以来、事務所に顔を出さなくなってしまった。

 つまり、斎藤知事は、責任を持って相談できる相手が消えてしまったんです。そして、職員で相談できたのは、百条委員会で『知事からの指示だった』を連発している副市長ら “4人組” だけですからね。

 通常、知事クラスの大物が辞任するとなった場合、それなりのポストを用意したうえで、『次はこういう席を用意したから、党のためにも辞めてくれ』と説得するものなんです。

ほほぉ、本性を現したな!知事が辞めるにあたってなぜ次のポストを用意しなくてはならないの?これ、「日本維新の会」の政治家の本音でしょう。「県議会が解散されてもし再選されなかったら、オレはどうなる!!」が言いたいのだろうよ。だから自民党は斉藤知事の受け皿を用意しろか。それはお前自身が落選して失職したら「つぎのお仕事、斡旋ナ!」と言いたいからだろう?斉藤知事と同じくおねだり好きなようです。つくづくたかり体質の政党だなと呆れ果てます。ですから斉藤知事は早く県議会を解散しなさい。この際こんなくだらない政党の政治家を一掃するいい機会です。それをすることで、斉藤元彦知事は後世に名を残すかもね(知らんけど!)。