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「脳外科医 竹田くん」 〜松井宏樹医師と思える

ポワール

(漫画「脳外科医 竹田くん」冒頭から)


赤穂市民病院で続発した医療事故の責任者が、ようやく本名で大手メディアに出るようになりました。松井宏樹医師は、オンラインで見ることができる漫画「脳外科医 竹田くん」のモデルでないかと予てから噂があった人物です。今春(2024年3月ころ)医師向けサイトで話題になっていて、僕もその漫画を読みました。そこに紹介される数々の医療事故は事実とすれば唖然とするくらい危険で、かつ無責任な医師の態度です。しかし、一向に刑事事件化しないので、一体どうなっているのか?と思っていました。日刊ゲンダイから引用します。

医療事故マンガ「脳外科医 竹田くん」の描写は“ホンモノ”だった! SNSで告発→医師が在宅起訴へ

12/27(金) 17:03配信


《竹田くんはやはり、実在の医師だった》《告発マンガの作者によくやったと言いたい》

 SNS上は驚きと称賛が混ざった複雑な感情が飛び交っている。FNN系の関西テレビが27日に報じた医療事故を巡る事件のことだ。

報道によると、兵庫県赤穂市の赤穂市民病院に勤務していた医師、松井宏樹被告(46)が、患者の手術で適切な処理を怠り、両脚のまひなどの後遺症を負わせたとして業務上過失致傷の罪で在宅起訴されたのだ。


 79歳の女性は2020年1月、同病院で松井被告に腰骨の変形で神経が圧迫され、脚が動きにくくなる「脊柱管狭窄症」と診断され、出術を受けたのだが、この時、松井被告が誤って腰の神経の一部を切断。両脚のまひなどの後遺症を負わせたという。

 関西テレビが独自入手した手術動画を見た外科の医師は「どこを削ればいいのかっていうのがわかっていないんじゃないかなっていう印象を受けました。1人で手術をしていい方なのかと言われると、疑問を感じます」とコメント。被害に遭った女性の長女が「母は、買い物や外食などのささやかな楽しみさえも一瞬にして奪われました。二度と被害者を生まないように執刀した医師には心から反省してほしい」と話したとも報じられた。

この医療事故は「脳外科医 竹田くん」にも出ていますが、使ったドリルに脊髄神経が巻き付いて損傷したという信じられない医療ミスでした。これを含む8件の医療事故を起こし、2人が死亡しています。ゲンダイから赤穂市民病院で松井医師が関連したと思われる医療事故のリストを引用します。


決してあってはならない、許されない医療事故なのだが、この事件がネット上で大騒ぎになっているのは理由がある。2023年初めに突然、SNS上で拡散された医療事故マンガ「脳外科医 竹田くん」の描写が“ホンモノ”だったと証明されたからだ。

 このマンガは地方公立病院に脳外科医として着任した若手医師「竹田くん」が雑な手術で数多くのミスを繰り返し、患者が次々と亡くなってしまうという医療事故を描いていた。

 ネット上では《ホラーマンガよりも怖い》と話題になり、この時、事故が起きた病院として名指しされていたのが赤穂市民病院だった。

 日刊ゲンダイDIGITALは23年5月、同病院に事実関係の有無や受け止めを取材。すると、関係者は「マンガについては承知している」と答えるにとどまっていたのだが、おおむね事実だったわけだ。

FNNニュースに映る記者たちに取材を受ける松井医師は笑顔で応対しています。どんな悪党面かと思ったら普通の顔で、拍子抜けしました。

FNNが入手した手術の様子を記録した動画を別の医療機関の外科医に検証してもらったところ、一部を見た印象だと断った上で、執刀医の技量について「色んなところにドリルを当てにいってる。どこを削ればいいのか分かっていないのでは(という印象)。1人で手術していい医師なのかと言われると疑問を感じる」と話しました。

2024年9月、松井被告は、女性と家族が損害賠償を求めて起こした民事裁判に出廷。

手術のミス自体は認めた上で、技量不足との指摘には「前の病院では助手も経験しているし、全く技量不足ではない」と答えました。

また、ミスの原因については「上司の医師にせかされ、よく削れるドリルに変えたことが最大の原因だ」と主張しました。

松井医師は赤穂市民病院をとっくに退職(依願退職)していますが、異動先でもトラブルを起こしています。再び週刊現代ですが、他の記事から引用します。

松井被告は2021年8月に赤穂市民病院を依願退職し、大阪市の医誠会病院(現・医誠会国際総合病院)に勤務し始めた。しかしそこでも、搬送された当時90歳の新型コロナ患者が透析を受けられず死亡したことに関与したとして、患者の遺族が病院を相手取り、2024年2月に約4960万円の損害賠償を請求する民事訴訟を起こしている。

しかも松井医師は赤穂市民病院の医療事故で、当時の上司を訴えています。

松井被告自身も、2021年と2023年には、前述した赤穂市民病院の元上司であるB医師から「長時間叱責されるパワハラや、殴られたり、病院の階段から突き落とされたりする暴行を受けた」などとして、B医師を刑事・民事の双方で訴えた(刑事は不起訴)。

B医師とは赤穂市民病院脳神経外科部長の朝日稔医師です。「脳外科医 竹田くん」を読むとわかりますが、この元上司(漫画では「古荒(こあら)部長」)や病院幹部たちも「竹田くん」をかばい、彼の医療ミスを隠蔽しようとしていろいろ工作をしています。この松井医師が事故を連発した背景には、赤穂市民病院自体の体質にも相当問題があったことがうかがえます。しかし、モンスター級なのはなんといっても松井宏樹医師本人でしょう。一体どういう経歴なのか。幾つかの記事をたぐっていくと学歴は

兵庫県姫路市出身

愛光学園愛光高校卒

横浜市立大学医学部卒

愛光学園か。愛光は愛媛県松山市にあるカトリック系の学校で、以前は男子校でした(現在は共学化)。ドミニコ修道会が愛媛県に進学校をつくるという趣旨で創立し、愛媛県も協力しました。当初から地元愛媛県だけでなく兵庫県など関西圏からの入学者も多かったです(寮がある)。灘、甲陽学院、六甲学院など中学受験における関西最難関校の滑り止めとして使われているようです。松井医師は詳しく知りませんが、兵庫県知事の斎藤元彦氏と同じような流れで(斎藤氏は六甲学院を落ちて愛光に進学)、愛光学園に進学したのでしょうか。愛光は以前から医学部への進学実績が高く、特に地元の愛媛大医学部に進学する者が多いです。東大理三や京大医学部も少数ながら出しています。しかし、関東特に公立の横浜市大は、かなりレアなケースでしょう。松井医師は横浜市大卒業後に関西に戻り、脳外科医としての後期研修は滋賀医大でしています。しかし、上記の漫画脳外科医 竹田くん」が事実とすれば、おそらく滋賀医大医局は辞めさせられています。その後赤穂市民病院に就職しています。


 松井医師は2023年から現在まで吹田徳洲会病院に勤務しているようです。しかし、ここでも救急搬送された患者の傷の縫合ミス、症状・病状データの取り違えなどのミスを頻発させたと報道されています。ゲンダイから引用します。

ありえないミスは、7月に入っても続く。なんと、口の中を切った患者の傷を縫合する際、補助スタッフの指を針で何度も突き刺したのだ。そのスタッフ自身が報告書にこう記している(以下〈〉は内部資料からの引用、表記は原文ママ)。

A医師により縫合処置中、縫合針が(口を)保持していた右手第2指(人差し指)に刺さった。私が「痛っ」というと、医師は「ごめん」といい縫合処置を続けた。すると1分もたたないうちに次は右手第4指(薬指)に針が刺さった。「先生、また手に針が刺さっています。痛いです」と言うと医師より「ごめん、わざとじゃないねん」と発言あり


実は、この患者はC型肝炎ウイルス感染者だった。スタッフにうつれば、肝炎、肝硬変、肝がんなどを発症する危険がハネ上がる。だがA医師が、それを気に留めていた様子はない。

「私がいちばん許せなかったのは、昨年12月、発熱で運ばれてきた高齢の患者さんに、カリウム製剤を大量投与するよう指示したことです。カリウム製剤は命にかかわる副作用を起こすことがあるため、慎重に投与するのが当たり前です。


現場スタッフは『先生、それはできません』とはっきり意見しましたが、A先生は聞き入れない。『それでもやると言うなら、ご自分でお願いします』と言うと、先生は休憩室へ引っ込んでしまった。愕然としました」

上の方は口腔内は視野がよくないとしても、無責任すぎる。下の方は無責任どころか怖いな。これだけミスが重なれば批判もむべなるかなと思うのですが、吹田徳洲会病院は病院長の高橋俊樹医師の名前でこんな声明を、2024年5月10日付けで出しています。

一部週刊誌に掲載された記事について


先日、某週刊誌に掲載された当院救急部門のER医師に関する記事について、これまでの経緯と現状について述べさせていただきます。

雑誌社から質問状が届きインタビューに応じました。質問された各事象については医療過誤と言えるものが一件もないことを医学的観点から丁寧に説明し正直かつ誠実に回答しました。しかし、記事にはほとんど反映されず、昨年夏から冬にかけて報告された内容をいたずらに曲解・誇張し、誤った誹謗中傷の情報まで記載されていました。的外れで、事実を捻じ曲げ、悪い評判を煽るだけの今回の週刊誌編集部に対しては断固として抗議を行うつもりです。

該当医師のERでの診療態度やスタッフとの付き合い方に問題があったのは事実です。病院として、注意や警告も含めて何度も指導してきたつもりでしたが、その効果が出るのに予想以上に時間がかかり、ER現場のスタッフには思いがけないストレスをかけることになってしまいました。それが今回の週刊誌へのリークに至った理由です。紆余曲折がありましたが、ここに来て当該医師も診療態度を改め、スタッフもチーム医療を最優先としたER運営ができるようになりました。当該医師のER医師としての診療能力はERと連携する各診療科の責任者に聞いても評価されるようになってきており、頑張ってくれている、との声も聞こえてくるようになりました。さらに一般外来に専門医の診察を要する重症患者さんが来られた場合にも迅速かつ的確にERで対応できる体制となりました。

当院のERで定期的に勤務していただいている非常勤の先生方は診療経験豊かなベテラン医師が多く、若い先生方も大学医局からの派遣で熱心な医師ばかりです。

常勤医としての自覚をしっかりと持つようになった当該医師が加わって、今後の当院のER診療は地域の皆さんの期待に今まで以上に応えることができるものと考えています。

今後ともどうかよろしくお願い申し上げます。

確かに現代に引かれている事案は明らかな医療事故とは言いにくいですが、一歩間違えば重大な医療事故になったはずで看過できません。普通に考えて上記のエピソードは「誹謗中傷」とは思えず、病院側の主張は奇異に映ります。ビギナーの研修医トレーニングは病院の大事な役割ですが、松井医師はもう40代です。普通なら若手医師を指導するベテラン医師のはずです。


しかし、今回の松井医師の在宅起訴を受けて、徳洲会は以下の声明を出しました。

なお今回、徳洲会本部の広報担当者は本誌の電話取材に対してこう答えた。


「今後開かれる裁判の推移を注視していきます。現段階では、これ以上のことはお話しできません。(吹田徳洲会病院の)院長は『松井医師を見守り、一人前の医師に育てていく』と言っていて、その言葉を信じていくしかありません。最終的な判断、結論が出た段階で正式にコメントいたします」

松井医師は本件について以下のような主張をしています。ゲンダイから引用します。

2024年9月4日には、この民事訴訟の証人尋問が神戸地方裁判所姫路支部で行われ、松井被告が出廷した。このとき松井被告は、「B先生から、『何をちんたらやっとんねん、そんなことやってたら日が暮れてまうやろ。スチールバーに変えろ』と言われました」「医師は徒弟制度ですから、逆らうことはできなかった」などと語り、事故の責任は自分ではなくB医師にあると主張した。

この時松井医師はFNNによると、以下のようにも答えています。

手術のミス自体は認めた上で、技量不足との指摘には「前の病院では助手も経験しているし、全く技量不足ではない」と答えました。また、ミスの原因については「上司の医師にせかされ、よく削れるドリルに変えたことが最大の原因だ」と主張しました。

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