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牛すじこんにゃくうどん定食 〜京都・御所横のうどん屋


2月26日は京都におりました。京都は学会や研究会でよく来ておりましたが、長く定宿にしていた「コープイン京都」が新型コロナ禍の最中に左前→閉館になってしまいました(ここは錦小路から近くてほんと便利だった)。その後コロナ禍時期は格安だった「ホテルオークラ京都」などに泊まりましたが、今は元通りの値段に戻りました。今回は急に決まった予定で調べてもなかなかいいところがありません。そこでふと思い出したのが私学共済。「そうだ!ガーデンパレスがあった!」と調べるとかろうじて1部屋の空きが。


 今回初めて「京都ガーデンパレス」に泊まって思ったのは、京都御所真横とはいえ不便なこと。地下鉄・丸太町駅からがらがらキャリアを引き摺りながらの到着でしたが、周囲が真っ暗でなにがあるのかさっぱりわからん。ただ部屋は古い感じながらとても良く、今度から京都の定宿はここかな。20時過ぎだったので荷物を置いて、すぐ夜の食事。今出川まで歩いて同志社近辺を探りました。子どもが今出川沿いに下宿していたので、この近辺なら少しはわかる。同志社大学自体は建物をライトアップしてきれいで、しかも意外と広いのね。NHKドラマ「京都人の密かな愉しみ」の洛志舎大学のシーンを思い出しましたが、やっぱり周囲に食べ物やはほとんどない。最近の大学生は安居酒屋でコンパとかしないのか?ラーメン屋は数軒あるがあまり好きでない。ようやく「なか卯」を見つけました。


 「これなら、京都らしい」と意気揚々と入り、刻みネギきつねうどんを頼みました。美味いわあ。やや柔らかめのうどんに淡口の出汁がよく馴染み、少し甘い大きめの揚げや独特の香りの九条ネギ刻みが良いハーモニー。「京都らしい食事ができた!」と家族ラインに送ったら、大爆笑!「なか卯」はとっくに全国展開してて、どこでも食えるのだ!
「横浜でもいただきましたが、美味しかったですよ。お義兄さん」
「銀座店も美味しかったヨ!」
等々。嗚呼、穴があったら入りたい。わしは普段外食なんか全然しないから、外食チェーン店に何があるのか知らんのじゃ!でもなか卯のうどん出汁、研究しつくしているせいか、ほんと最後まで飲み干したくなる良い加減なのは事実。


 さて翌朝に散歩。エレベータで詰め襟の高校生2人と遭遇。参考書片手に御所に向かってました。そうか、本日(2月26日)は京大入試の2日目か。頑張ってね!その後バスに乗って懐かしい北野天満宮に行きました。

梅の花はほとんど咲いてない。昨日(2月25日)は菅原道真の命日で、天満宮「梅花祭」だったようですが、梅の花なしの梅花祭。ちょっとな。今冬は当初暖冬と言われつつも、意外にもここ20年ほどなかった寒さだったと改めて実感します。さて、その後に晴明神社にも詣でて、息子ゆかりの地探訪を終えました。実は晴明神社は歩く途中で尿意を催し、トイレを借りるため。社務所に入っていきなり「トイレ何処ですかあ!」なんて叫ぶのは憚られたので、ゆっくり見渡してお守りを吟味し、購入した後でおもむろに「トイレは何処ですか?」と尋ねました。しかし、もう切羽詰まった状態なのを察知されていたのでしょう。巫女さんが「ここのすぐ裏です。ぐるっと回ってすぐですから」と教えてくれました(汗)。


 さあ、「用」も済ませたので、そろそろ帰らないといけません。堀川通を渡ってガーデンパレスまでてくてく。ホテルに着く寸前に偶然うどん屋発見。昼はここがいいかな。もう1軒フランス料理のビストロも良さげなのがありましたが、こちらはドアに「ここはカフェでありません。前菜・主菜を注文してください」とかいろいろ御託が書いてあってうるさそう。昨夜の「なか卯」のリベンジも兼ねて、うどん屋に決定。「麺どころ 晃庵(こうあん)」です。ホテルに戻って荷物を整理してチェックアウト。荷物をフロントに預けて、開店の11時半少し前に着くようにしたら、もう先客が待っている。人気がある店なのでしょうか。期待しながら店先のメニューを読みます。最初日替わり定食の「肉うどん」がいいかなと思ったけど、それだったらうちでもしょっちゅう食ってる。「刻み揚げ九条ネギうどん」もいいなと思ったが、昨夜とかぶってしまう。考えて「牛すじこんにゃくうどん」に決めました。これなら関西らしいです。


 入店すると「お一人様ですか?カウンターにどーぞ」と言います。おお、カウンターなら調理も見えていいと思ったけど、そのカウンターは料理場対面ではなく、入り口近くの窓際でした。まー、しかたない。「相当混む店なのかな」と思って諦めました。「牛すじこんにゃくうどん」は注文して割合すぐ来ました(あとで来た相客は天ぷらうどんを頼んでいたが、これは時間がかかっていた模様)。私はてっきり牛すじこんにゃくがうどんの上に盛られて出てくると思っていたのですが、別皿でした。まずうどんを一口。昨夜の「なか卯」と違って舌に媚びないというか、ストレートな鰹だしを感じます。昆布出しを使ってないせいかきりっとした薄味です。しかし、これも美味しい。うどんはやはりやや柔らかめで、これが関西うどんの特徴なのでしょうか。ネギは昨夜の「なか卯」の方が香りがありました。さて牛すじ。これほとんど牛肉で、いわゆる筋と呼ばれるアキレス腱ではありません。普段見る「すじ」が紀文のおでんだねで、あれしかしすじと言いつつ小腸みたいに思います。今調べたら「横隔膜の腱中心」だと知りました。しかし、ここのすじは明らかにお肉で、つまり横隔膜(さがり)の筋肉部位ですかね?柔らかくて非常にうまいです。ちょっと和風のビーフシチューといった感じで、しかしながら私が好きなこんにゃくも入っていてハーモニーがいい!ゆかりご飯は「お代わり自由」だそうですが、自分が若かったらパクパクお代わりしていたことでしょう。いやー、大満足しました。これでリベンジもかなった!この「麺どころ 晃庵」は夜は日本酒もいろいろ揃えてつまみも多数あります。またこの店は「御所店」で、調べると京都駅前にも「駅前店」があります。ラインナップは少し違うようですが、どちらもうどんを中心にする点は同じです。


 京都御所の西側、明るいと結構食べ物やが点在していることに気づきました。今回は残念だったけど、次回滞在の時は周囲を開拓してみましょう。


「麺どころ 晃庵」御所店
075-441-8808. 〒602-8005 京都市上京区元頂妙寺町307-3 新町