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なにがあったのか 〜昔JR常磐線・柏駅で自殺した慶應中等部女子生徒

余部(あまるべ)鉄橋 〜父の命令で鉄橋から飛び降りた少年
子どもの世話型のみの娘 〜普通に考えてネグレクトでないか?


鉄道事故で思い出したので、もう一つ書いておきます。これももう20年以上前ですが、慶應中等部の2年生女子生徒がJR柏駅で飛び込み自殺した事件がありました。慶應義塾大学SFCの教授だった金子郁容氏が慶應幼稚舎の舎長となった時代で、幼稚舎の教諭が自殺したことと絡めていろいろ言われた事件です(幼稚舎の件は金子舎長の入試改革を快く思わない一派の讒言だと思いますが)。しかし、無論幼稚舎はまったく関係ありません。今調べると、この事件は2000年10月12日でした。

中2女子が飛び込む?朝の常磐線一時ストップ

12日午前8時26分ごろ、千葉県柏市のJR常磐線柏駅で、

女生徒が快速線のホームから落ち、取手発上野行きの快速電車にはねられた。

女生徒は即死した。柏署の調べでは、同市内に住む中学2年女子(13)で、都内の中学に通っていた。

列車が駅に入ってきた際、ホームにいた女生徒が線路に飛び降りたといい、

自殺とみて調べている。

この事故で、同線は約3時間運転を見合わせ、上下計72本が運休、上下計34本が最大2時間46分遅れ、

約10万4000人に影響した。(12:27)


私柏市民です。私、あのとき柏駅にいたんですけど・・・。そうなんですか。慶応の中学生だったんですか・・・あのご遺体、電車のフロントの真下に入り込んでしまって

なかなか取り上げることが出来なかったですよ。きのうの風のうわさでは、ホームで友達とふざけていたはずみで転落したと聞きましたがいじめだったんですか・・・。

そりゃそうですよね。ふざけて転落なんてことありえないですよね。

 これか中等部はどのような態度に出るんでしょう。いじめた生徒はもちろん退学して効率中学へ転校ですよね?

ご両親がかわいそうでなりません。

あ、余談ですが、写メールで現場の写真とってた男性がいました。信じられない。

 慶應中等部は首都圏の中学受験ですと、女子最難関の学校のひとつです。いわゆる女子御三家(桜蔭、女子学院、雙葉)に合格しても、慶應中等部に受かるとそちらに行く生徒もかなりいると聞きます。芦田愛菜さんもそうでしたね。女子がというと差別的になりますが、男子とは大学以降の進学先の考え方がかなり違うように感じます。中等部に進む女子は男子と同じく、ほとんどが大学まで慶應になります。ですから東大など国立大を受験したいひとは、まず進みません。しかし慶應に娘を進ませたいご両親は非常に多いと感じます。


 この自殺した女子生徒は中学受験で入ったので、学力は抜群だったはずです。なのにわずか1年足らずで自殺とは。週刊新潮や文藝春秋などが取り上げていましたが、大きく2つの原因を挙げていました。一つは学校における苛め、もう一つが親、特に母親との確執でした。どちらも風聞内容が多く、はっきりしません。記事から中等部のクラス内における疎外は確かにあったように思えますが、それが大きく自殺に影響したようには私は感じませんでした。本人の性格が少し変わっているようにも思いましたし、何よりも父親が事件後記者にはっきり「(自殺は)学校とは関係ありません」と述べています。私がどうしても気になるのは、母親との関係です。女の子が夏に制服を1週間も着替えないで学校に来た件は、大変気になります。普通の母親なら娘が清潔でない状態に、とても敏感なはずです。また中等部での弁当は果たして母親から持たされていたのか、いなかったのか?銀行員で裕福な家庭なのに、何があったのか。子供を着替えさせないで臭うというと、私はネグレクトをどうしても感じます。これは文藝春秋の記事引用だと思いますが、日大講師の渡辺幸雄氏がブログで記載していたので、そこから転載します。


 JR柏駅から中等部最寄りのJR田町駅までは、1時間超かかります。午前8時26分に柏駅では、学校始業にまったく間に合いません。入線してきた快速電車に飛び込むかなり前に、覚悟を決めていたのでしょう。自殺理由が何であったとしても、わずか14歳の女の子が列車に飛び込んだ時の心境を思うと、胸をしめつけられる思いです。

「彰子さんは、まったく個人的な悩み事を抱えていました。その中身はプライバシーに関わることなので申し上げられません。

 ただ、当校は給食がなく、全員弁当持参ですが、昼食時に彼女だけは弁当を食べずに教室を出て行ってしまう。彼女は、お母さんに弁当を作ってほしくない、と思っていたようです」(同期)

 そうなるとやはり、遺族に話を聞かなければ原因はわからない。父親にいじめの有無について尋ねたところ、「いじめ?そういうことは子供の世界のことでしょう。いじめで自殺したというのは間違っている」。

 そして、「今回のことは完全に家庭内のことです」と断言する。

 確かに十月六日に開催された運動会では、こんな風景が見られたという。

「彰子さんは、周囲に誰もいなく、一人でぽつんといました。お母さんの姿は最後まで見かけず、お昼になってお父さんがお見えになりましたが、二人に近寄る人はいませんでした」(Fさん)

 小学校の同級生Gさんも、こんなことを語っていた。

「彼女がしょんぼりしていたので理由を聞いたら、『試験の成績が悪くてお母さんに叱られた』と言っていました。

 夏の間、一週間も同じ服を着てきたこともありました。そこで彰子ちゃんに体を触られると『田口菌』といってみんな嫌がっていました」。

 こうした話を統合すると、彰子さんと両親の間に、何らかのトラブルがあったことは想像に難くない。

 しかし、自殺には複雑な要因が絡まっているものだ。学校側がいうような悩み事もあったかも知れないが、だからと言って自分たちの責任を棚上げにはできないだろう。

 やはり小学校の同級生が象徴的なエピソードを語る。

「中学に入ってからも彰子ちゃんは、放課後になると、私達が通う公立中学にしょっちゅう遊びにきていました。校内で木登りをしているところを見つかって『どこの子なんだ』と職員室で問題になったこともありました。

 その後も、ときどきやってきては、正門の前に立っていました。どうしたのって聞くと『先輩の女の子に会いに来た』って言ってましたが。今年に入ってからは回数が減りましたが、三ヶ月に一、二回は姿を見せていました」