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深谷「きん藤」 〜食堂に掲げられる「つきぢ田村」の扁額

ポワール


旧中山道沿いにある深谷の宿「きん藤」で、食堂に掲げられていた扁額です。つきぢ田村の2代目田村暉昭氏の筆だそうです。下の説明を読むと、「当館料理長は「箱根強羅花壇つきぢ田村で6年間修行しました」と書いてあります。そうだったのか。「東京で修行しました」とは聞いていましたが、両方とも料理では有名どころです(行ったことないが)。その後この地で25年間「きんとう」として会席料理店を開いていたと書いてあります。ちょうど今回行く前に寄った日本酒「東白菊」の酒蔵・藤橋藤三郎商店で「きん藤さんは今の旅館にリニューする前は料理店を前の建物でやっていて、うちも卸していました」と聞いたところです。そうか、道理で朝夕出される料理がいろいろ手が込んでいたのかと納得しました。私は新参なので全然知りませんでしたが、この額はきっと会席料理店「きんとう」開業の時に贈られたものでないかと思います。「美味求」でなく「美味求」であるところがポイントですね。


*『美味求真』とは、貴族院議員、衆議院議員を務め、美食家としても知られた木下謙次郎が、1925年(大正14年)1月に啓成社から出した著書である。発売当時はベストセラーとして広く浸透していたようであるが、それから90年以上を経た現代では、文語体文章は理解しずらく、あまり読まれる機会が無くなっているようである。


今はその料理店があったところが食堂と厨房の建物になっていて、その奥に宿泊棟が新しくつくられました。夕飯で出されるお刺身も相当に努力されているのでないかと思います。料理に関してはいろいろ思い出があります。


・豚のカツレツとかソテー、いつも揚げたて・出来たてを出していただけます。大変嬉しい。

・鯛のかぶと煮、目玉まで堪能しました。

・餡かけ豆腐の餡に食用菊の花びらが入れてあったこと。ほのかな苦味と香りがアクセントになります。

・ロールキャベツ、丁寧に巻いてありますが手作りとのこと。手間掛かると思います。

・朝のギンザケの焼き物、骨が抜いてあります。ギンザケ骨が細かいので食べる時気になるのですが、朝忙しい時とても助かります。

・だし巻き卵も美味しい。明太子がアクセントになります。

・深谷産の野菜(ネギとか)をよく使っています。

・いつもある鍋物や汁物で冬はことに暖まります。



なんかこう、亭主兼料理長の原田氏の「美味しく食べさせてあげたい」精神が満ちているのですね。食べてて楽しくなります。宿も、夏の朝の風呂場上がりには氷の入ったレモン水、冬だと事前に暖房を通してあるとか、そういう心がけ全体にお客をもてなす精神に溢れています。朝夕の食事に宿泊の管理で忙しく、休む間がないでしょう。そこがちょっと心配な点ですが、今はありがたく泊まらせていただいております。


 ついでに昨年(2024年6月)日経に掲載された記事も案内します。

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