重度障害児の安楽死が認められる社会 〜上松正和医師
「19人殺害」相模原殺傷事件犯人の「障害者ヘイト 〜ヤフコメ反響
ちょっとどきっとするタイトルです。まいどなニュースから引用します。
重度障害児「安楽死が認められる社会である方が」医師の投稿波紋 「安楽死制度の創設」掲げ、国民民主党から出馬経験も
5/13(火) 8:20配信
「ふくろう訪問クリニック」(福岡市)院長の上松正和医師(37)がXにポストした「重度の障害を持って生まれた子の安楽死が認められる社会である方が良い」という投稿が波紋を広げている。
上松医師は 「『産んだのだから死ぬまで責任を持てよ』と両親に責任を負わせ続ける社会は、余りにも当事者達に無慈悲過ぎる」「両親が育てるのだと決めたら全力応援するのは前提で。両親の人権も大事」と親を障害児育児の負担から解放するために安楽死が認められるべきとする持論を述べた。上松医師は2022年参院選に国民民主党から比例代表で立候補し、「安楽死制度の創設」「緩和医療の拡充」などと掲げていたが、落選した。
安楽死の問題は難病とか癌といった成人が罹患する主に慢性疾患との関係で上がりますが、先天性障害があるこどもの話か。
上松医師は 「『産んだのだから死ぬまで責任を持てよ』と両親に責任を負わせ続ける社会は、余りにも当事者達に無慈悲過ぎる」「両親が育てるのだと決めたら全力応援するのは前提で。両親の人権も大事」と親を障害児育児の負担から解放するために安楽死が認められるべきとする持論を述べた。上松医師は2022年参院選に国民民主党から比例代表で立候補し、「安楽死制度の創設」「緩和医療の拡充」などと掲げていたが、落選した。
SNS上では「たとえ重度の障害を持っても安心して生きられる社会に変えようとせずに、障害者の死を求めるとは、人の死をなんと思っているのか」「障害者に対するヘイトクライムを起こした殺人犯と紙一重」「命を何だと思っているのか」「恐ろしい」などと批判の声が上がり、「この意見の卑怯なところは、『親のため』的なおためごかしを偽装しながら、生命の与奪という負わせるにはあまりにも重い選択を、両親に強いているところ」「それは安楽死じゃなくて殺処分です」という指摘も寄せられた。
国民民主党の玉木雄一郎氏は2024年10月の党首討論会で、 「社会保障の保険料を下げるために、われわれは高齢者医療、特に終末期医療の見直しにも踏み込みました。尊厳死の法制化も含めて。医療給付を抑えて、若い人の社会保険料給付を抑えることが実は消費を活性化させる」と尊厳死の法制化を主張し、物議を醸しました。
上松医師を国民民主党が公認したことについて、「国民民主党は障害者差別、優生思想でも賛成なんだね」という声もあった。
私自身は障害がある子どもを育てた経験がないので、軽々には意見を言えません。ヤフコメを見てみます。
mac
3時間前
私の兄は重度障害のまま亡くなっています。
80になる母が「あのままずっと呼吸器を付けて何十年も生きていたら、私の人生はどうなっていたのか。もしかしたら、すごく辛い人生だったかもしれない。死ぬに死ねなかった」と最近考えていることを知って、重度障害児を持って、介護をし続けていらっしゃる方の精神的、肉体的不安はずっとついて回り、大変な状況に置かれていることも理解しています。
安楽死が認められる社会である方が「健全」とは言いませんが「安楽死」を認める=選択できる社会ではあっても良いと思います。
重度障害児の場合は、その生命の選択が「親」にだけにある場合、それを認めると、死ぬ生きるもすべて親が選択することになり、これも、親だけにその辛い選択を強いるのかという問題になりかねませんよね。
「選択の権利があっても良い」とは思います。そして「生」についてもっと議論しても良いと思います。
ここでいう「私」とはコメ主自身のこと、つまり自分が死んであとを健常なこどもに任せていくのを憂えたという意味と考えます。
kgr********
3時間前
実家の近所に、重度障害で寝たきりの娘さんがいる家があります。旦那さんとはとうの昔に離婚されていると聞きました。もう娘さんは40歳位なようなので、お母様も高齢でしょう。家は荒れ果て、お母さんは精神に支障をきたしていて、2階の窓から口汚い言葉で始終通行人を怒鳴っているので近所の人たちも怖がっているようです。
たった一人で、何十年も介護していたら、精神を病んでしまうのが普通ではないでしょうか。
このお医者さんのご意見は、批判を承知でご家族の辛さや苦悩を嫌と言うほど見ているからこその現場の声なんでしょう。様々な意見があっていいと思います。
jho********
46分前
健常児が良かった…
息子が生まれてからは私の人生崩壊です。
最初だけ協力的だった夫は想像以上の厳しい現実に音を上げて去って行き、娘は幼くして介護要員となりました。
前は3人であんなに幸せだったのに…
もう毎日心身共にクタクタです。
それも私はまだいい。
娘は私の死後も介護要員です。
結婚すら出来ないのかも?
可愛い娘から父を奪い、きょうだい児という重荷を背負わせた息子が憎いです。
人並みに働いて納税するどころか、自分のお尻を拭くことも出来ずに人様の血税を食い潰すだけの息子に何の価値があるのですか?
でも心の内を吐くと途端に聖人君子から怒られます。
「どんな命も大切な命でしょ」と…
仕事で何時間か面倒をみて、いやに慣れば辞める事に出来る人に何が分かるのですか?
私と娘の人生を返して欲しいです。
人格者の元に生まれれば良かったのに何故家に来たのだろう
健常児の娘しか愛せない私は親失格ですよね。
テレビなどマスコミで紹介される障害児を持つ親はほとんどがシングルマザーの印象があります。父親は離婚して障害児を母親に残して去る者が多いとしか思えません。
そんそんそん
33分前
>jhoさん
私も障害児を育てるシングルマザーです。
『可愛い娘から父を奪い、きょうだい児という重荷を背負わせた息子が憎いです。』
息子さんのせいで父親が居なくなったかのようですが、そうであればその父親にも問題があるのではないでしょうか?
そしてなぜ娘さんが介護する前提になっているのでしょうか?
娘さんに介護の負担がいかないように事前準備しておくのが親の役目でもあると思います。
その通りですが、そう考えると一番上のmacさんのようなことにもなります。
mam********
3時間前
私は重度知的障害の娘を育てています。
娘のことは大好きで愛おしいですが安楽死の選択は大賛成です。
今は6才年長ですが園には通わず午前中の療育と自宅保育です。
まだ自分や夫も体力があるからなんとかなっていますが
夫との約束の一つにどちらか先に亡くなるときがきたら娘も一緒に連れていこうという約束があります。
重度障害児を育てたことない方が安楽死反対とか言うのを見るとキレイゴト言える人は楽でいいですね
こどもが親がどう考えているかも理解できないほどの重度障害ならいいのですが。
ssh********
22分前
私も一人娘が年長で自閉症、中度知的障害があります。南海トラフ地震があれば津波が来る地域に住んでいるため、もし津波時に娘と一緒にいて私が助かりそうもない時は、必ず一緒に連れて行くと夫や父母には伝えています。
sky********
1時間前
私は早くに母が亡くなったため、年の離れた重度知的障がいと自閉症のある弟の保護者です。愛情ゆえのコメ主さんの気持ちに同感。現在の福祉に感謝していますし、現場で働いてもいますが、知的障がいや自閉症を理解している支援者が少ないのが現実です。私も自分が死ぬときには連れて行きたい。身寄りなく残される弟が不憫だから。
d*****
2時間前
うちも重度知的障害の子供がいます。
親が育てられる内は親が育てます。
だから最期は子供と手を繋いで逝きたい。
そう思ってる親は多いと思います。
これらを読むと、過去起きた東日本大震災で起こった事件を思い出します。
■足不自由な姉 山に放置の疑い
4年前、千葉県君津市の山林に足が不自由な当時60歳の姉を置き去りに
したとして、63歳の弟が保護責任者遺棄の疑いで逮捕されました。
姉はその後遺体で発見され、調べに対して弟は「東日本大震災で自宅が全壊し、姉の面倒がわずらわしくなった」と供述しているということです。
逮捕されたのは、千葉県香取市の無職、黒川勝雄容疑者(63歳)です。
(略)
黒川容疑者は10月、盗みの疑いで逮捕され、調べの中で「東日本大震災で家が全壊し、1か月後、姉を山林に置き去りにした。もう死んでいるかもしれない」と供述したということです。警察が調べたところ、置き去りにしたとされる場所の近くの川で、当時、身元不明の女性の遺体が見つかっていて、姉の幸子さんと確認されたということです。
東日本大震災の際には、黒川容疑者と幸子さんが2人で暮らしていた
同県山武市の家が全壊していた。黒川容疑者は、幸子さんは足が不自由だったと供述しているという。今年10月上旬、同県横芝光町の神社の賽銭(さいせん)を盗んだとして、黒川容疑者が窃盗容疑で取り調べを受けた際、幸子さんに食べ物を持たせた上で置き去りにしたことを明かし、犯行が発覚した。
多死高齢社会が目前となっていますが、そうなるとこういう姥捨て山や親子の心中事件が多発するようになるのでしょうか。でも、前向きな方もいます。
zal********
2時間前
重度知的障害の子を育てています。1度もそんなこと考えたことないので正直驚きですがそういう考えもあるのですね。私は息子が笑顔で安心して過ごせる場所を探しながらお金も貯めつつ療育頑張ってます。今少しでも穏やかに過ごせますように。
しかし、障害児の世話は親だけではできません。
p★a★l★*****
3時間前
私は高齢出産で1人しか産まなかった。
正確には母から2人目は遠慮してくれと止められた。やんわりと、たけど有無を言わせない強さで。次の子が授かるとしたらその時40近く。障害の有る子が産まれる確率はぐんぐんあがる。そしてもし障害のある子が産まれたら私とダンナとその子はもちろん、第一子も一生の問題を抱える。それと同じくらいにうちの母が憂いてたのは、私の甥姪が結婚する時に影響が出ること。そのことが原因で破談になったりしたらかわいそう過ぎるからやめてくれと。
他の保育所から預かりを断られた障害児を何人も受け入れ続け、1人1人は数年単位ではあるけど平日朝から晩まで世話して、その各家庭の大変さをずっとみてきた保育士の言うことなので重みも有り、私も障害児を育てることに自信は無く断念した。こういう現実もある
上松正和医師とはどういう方でしょうか。まいどなに戻ります。
上松正和医師が院長を務める「ふくろう訪問クリニック」や国民民主党第26回参院選特設サイトによると、上松医師は1987年福岡生まれ。筑紫丘高校から九州大学医学部に進み、東北の地域中核病院で初期研修医・救急医として勤務後、東京の国立がん研究センター中央病院、東京大学病院に勤務した。2022年参院選に国民民主党公認で出馬し落選。その後、2023年1月につくし訪問クリニック早良を開院した。2025年5月に医療法人「ふくろうの樹」設立し、クリニック名を「ふくろう訪問クリニック」に改称した。
上記の安楽死については見つかりませんでしたが、こういう主張もされています。
私たち「サギプロ」は、“詐欺医療” に立ち向かっています
はじめまして、サギプロの上松正和と申します。九州大学医学部を卒業し、東北で研修を積んだ後、国立がん研究センター中央病院で働き、その後は東京大学病院で放射線治療医として働いてきました。(*2022年3月18日現在)
その傍ら、詐欺医療の撲滅を目指す団体である「詐欺医療から人々を守るプロジェクト(サギプロ)」を立ち上げました。
私たちの考える “詐欺医療” とは
「金銭などを目的として行う、病気に対して効果がない、または患者さんにとって有害な医療」ことを、私たちは “詐欺医療” と呼んでいます。この詐欺医療は、社会に発生してしまう「病気」のようなものです。がんのように多彩な顔を持ち、社会の中に感染症のように広がっています。
詐欺医療という病は、1つの薬で治せるわけでないですが、社会として対抗するシステムを組むことで、詐欺医療を確実に減らしていくことができると考えています。
これはよくわかります。末期癌患者に向けて効きもしない怪しげな代替医療を繰り広げ、大枚の金を患者や家族から巻き上げています。私の友人や知り合いでも複数が被害に遭っていますが、騙された!と憤る者が皆無なのも情けないです。自由診療だからといって国は放置でいいのか?と私も思っています。
再びヤフコメに戻ります。
ボケ老人
3時間前
ずっと昔だけど、姉が大きな大学病院の看護師という人から聞いたけど、在宅医療もできなくて、退院は夢、長期入院している子がいると。そういうことを知る医師の発言では?
また、障害者が行く養護学校に短期教員として勤務したことがある知人、看護師が近くにいなかったから、オムツ取り替えてあげようとしたら、唾液を顔にかけられたと言っていた。重度の方は1日中音楽聴かせたり、できることは限られていて、生きる喜びなど感じないのではと言っていた。生きている側も苦しんでいる(介護者に唾液をかけて、ストレス解消)。
きれい事ではない。障害や病気をバネにできる本人や家族は稀だ。
選択肢を与えるべきと思う。
オランダは子供の安楽死を認めるという記事を読んだ。
これしかし、突き詰めると「津久井やまゆり園」で20人近い重度障害の入所者を刺殺した元職員の植松聖(現死刑囚)の考え方とどこが違うのか、非常にあいまいなラインになってきます。何とも答えが出ない問題です。
医学部時代、小児科の実習でピエール・ロバン症候群(Pierre Robin Syndrome)の子どもを見ました。この病気は先天性の顎顔面奇形で小顎症、U字型の口蓋裂を特徴としますが、脳には異常がありません。しかし、舌根沈下や上気道閉塞を起こしやすく、その子どもも舌根沈下から窒息してしまいました。救命はできたものの、脳に重大な障害を起こし、意識がない寝たきりでした。最初はどうだったのかわかりませんが、両親はもはやまったく見舞いに来ておりませんでした。あれから40年以上経ちますが、この子を救命できたのは果たして良かったことだったのかどうか、今も考えます。
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