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羅臼岳ヒグマ事件 〜名物熊“岩尾別の母さん”

ポワール

(X投稿の画像から)


羅臼岳でヒグマに食い殺された青年 〜京大卒業生だった


知床・羅臼岳で起こったヒグマ事件の続報です。共同通信から

走って下山中、ヒグマに遭遇 子を守ろうと攻撃か、知床羅臼岳


8/21(木) 20:11配信

共同通信


岩尾別地区にあるヒグマと適切な距離を保つことを呼びかける看板=20日、北海道斜里町


 北海道・知床の羅臼岳で登山客の男性がヒグマに襲われて死亡した事故で、地元の専門家が襲撃した母グマに「SH」と識別コードをつけ、人を攻撃したことがない個体として記録していたことが21日、分かった。道の調査で、男性が見通しの悪い登山道を走って下山中だったことも判明。男性に遭遇した母グマが子グマを守ろうと襲いかかったとの見方が浮上してきた。



 「知床財団」は、男性を襲った母グマを事故以前から「SH」と記録。人に対する警戒心が低く、道路に出てきて追い払われても反応は鈍かった。人を襲うような過激な行動は見られなかったという。


 地元住民からは「岩尾別の母」と呼ばれ、羅臼岳山中でも度々目撃されたが、穏やかな様子だったという。


 道は21日、事故の調査結果を公表。男性は襲撃直前、同行者から離れて単独で走り、岩尾別温泉に向かって下山していた。クマよけの鈴は携帯していた。道幅が狭く見通しの悪いカーブで母グマに遭遇したとみられる。


 北海道大の下鶴倫人准教授(野生動物学)はヒグマが生息する山中を走るリスクについて「防御反応として襲われる可能性が高い」と指摘した。

ヒグマに殺された曽田圭亮さんは高校時代は陸上競技部に所属し、短距離走の選手だったようです。同名で市立西宮高校1年の所属で平成27年度秋季記録会(高等学校の部)に男子100メートル走で記録が出ています(2015年10月 3日)。曽田さんの実家は現在明石市ですが、年齢からみておそらくこれで間違いないでしょう。

羅臼岳からの下山で友人の200メートルも先に走っていたというので、ヤフコメにはトレイルランで下山していたのでないかという憶測が出ています。

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2日前


私自身、北海道で毎週登山をしているのでトレランの方とはよくすれ違います。

基本的に皆さんスピード感があり、息遣いや表情に圧倒されます。


報道の通り、YAMAPの当日同時刻辺りに登山していた方の日記に、被害者はかなりのスピードで走って下山していたと記述がありました。

熊も突然のことに大変驚いて、必死だったのでしょうね。防げた事故に思えますし、なんだか双方居た堪れない気持ちになります。

曽田さんは脚力には自信があったと思われますが、ヒグマの走力も相当なものでかなわないでしょう。しかしヒグマは「岩尾別の母」と呼ばれていたのか。岩尾別とはこの地域の岩尾別川の流域を指すようです。Newsポスト7から引きます。


《駆除個体は名物熊“岩尾別の母さん”》地元で評判の「大人しいクマ」が人を襲ったワケ「現場は“アリの巣が沢山出来る”ヒヤリハット地点だった」【羅臼岳ヒグマ死亡事故】

8/22(金) 7:15配信

NEWSポストセブン



 8月14日、北海道斜里町の羅臼岳登山道付近で登山中の男性がヒグマに襲われ、翌15日に遺体で発見される事故が起きた。現場周辺で親子とみられるヒグマ3頭が駆除され、そのうちの母グマが男性を襲った個体であることがDNA鑑定で判明した。


 駆除された母グマは、体長約1.4メートル、体重117キロ。『岩尾別の母さん』と呼ばれ、地元ガイドや写真愛好家の間では有名な存在だったという。昨年10月に同地を訪れた中島拓海さん(@TakumiNakashima)が明かす。


「地元のガイドさんに写真を見せたら、これは『岩尾別の母さん』と呼ばれている雌グマだよと。名前の由来は、この地区が岩尾別という地名で、ここを縄張りにしていたからだそうです。これまで問題行動がなく大人しいクマだったらしく、地元の人たちの間でも、このクマは安心という認識があったと聞きました」


 地元でも大人しいと評判のクマがなぜ、このような事態を招いたのか。


「実はこのクマ、少し期間が空いて久々に出産したらしく、それで神経質になっていたのでは、と地元の関係者から聞きました。さらに『岩尾別の母さんルート』なるものがあって、そこにカメラマンが凄い群がっているんです。クマに非常に近い場所まで寄って撮影する人もいました。そういったことも人とクマの距離が近くなって、クマが人を恐れなくなった原因ではないかなと思います」

野生動物ですから、以前大人しかったとしてもずっと大人しい性格かどうかは何とも言えません。餌の状況とか子どもとか色々変異する要因はあります。


知床のヒグマは「人を恐れない」


「大人しい」「問題行動はなかった」という認識に対し、警鐘を鳴らすのは、2022年まで知床財団でヒグマ対策の最前線にいた鳥獣コンサルタントの石名坂豪氏だ。


「ネットなどでは、問題行動がなかったヒグマと言われていますが、人に危害を加えなければ問題行動ではないということでは決してないんです。人間の生活圏に降りて来たら生活を脅かす訳ですから、それだけでも十分問題行動です。このヒグマも以前、岩尾別の温泉道路まで何度も降りて来たことがあるので、そういった意味では問題行動を起こしていたんです」


 石名坂氏によれば、知床のヒグマの「人を恐れない」状態は異常であり、それは決して自然な姿ではないという


「私が財団にいた頃は、ヒグマにゴム弾を当てて嫌な思いをさせ、人間に近づかないようにしていたんです。でも、私には近づかなくても、別の人に近づいてきたことはありました。それぐらい知床のヒグマは人を恐れない。全く気にしない、空気みたいな存在になってしまっているんです。


 ヒグマに人は恐い、会ったら恐い思いをするという事を学習させないといけない。それが、最近ではクマに近づいて撮影するなど、人間から近づいてしまっています。その上、登山客が食べ物の入った荷物を置いていってしまい、その食べ物を食べて味をしめてしまう、なんてこともあるんです」


 さらに石名坂氏は、今回の事故現場となった登山道が、以前から現地ガイドの間で危険視されていた場所だったと解説する。


「実は今回の事故が起きた登山道の脇は、アリの巣が沢山出来る場所でした。餌の少ない夏場は、餌場としてヒグマがアリの巣にいる幼虫を大量に食べるんです。だから、過去にもヒグマが出ていたヒヤリハット地点でした。私の在籍時は注意喚起の看板も出していましたし、今回も看板はあったと思いますが、初めて来る方にはそこまで響かなかったのかもしれません」


 石名坂氏は最後に、今回駆除された個体だけに責任を押し付けるのは危険だと指摘する。


「今回駆除されたヒグマだけが、8月に登山客に近づいた一連の問題を起こした個体ではありません。他にもいるはずです。すべてを今回のヒグマに押し付けて問題解決とするのは非常に危険で、次の事故を防ぐためにも早急な対応が必要です」


 14日の事故直後から羅臼岳は入山が規制されたままだ。

アリの巣が原因だったのかと言われると、接触リスクを増やすとはいえ今回の事件の直接の引き金とは考えにくい。寧ろヒトが持ち込む食料との接触が起こり(意図的な餌やりかそうでないかは措くとして)、危険な状況になっていた可能性が高そうです。もし冒頭のXの記載が事実なら岩尾別の母さんに餌やりをした登山客の罪は非常に大きいです。また自分の考えですが、走る曽田さんをヒグマが逃げるシカの動作と勘違いして反応した可能性もあるのでないか?ヤフコメはいろいろありましたが、一言で言うと知床の観光客にはヒグマなどの野生動物に対して距離を保ち、不用意な接触や行動を断つ意識を厳格に守ってもらう必要があるといえます。


 曽田さんは京大工学部で修士を終えて都内の会社に就職して、まだ2年目でした。会社としても優秀な若手人材を失うことになり損失が大きいと思います。今回の事件を貴重な教訓として、観光客を含め関係者には北海道の観光を安全に楽しめるような意識改革を徹底していただきたいです。

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