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名古屋主婦殺人事件 〜女の盲執に恐怖を感じる

ポワール


ここ数日、ニュースで大きく取り上げられた逮捕ですが、簡単に整理します。

1999年(平成11年)11月13日の午後2時30分ごろ、愛知県名古屋市西区稲生町のアパート内で主婦高羽(たかば)奈美子さん(当時32歳)が、首を刃物で刺されて死亡しているのがアパートの大家により発見された。犯行は当時2歳1か月の被害者の長男(高羽航平さん)の目の前で行われた。

 被害者の夫高羽悟さんは事件現場であるアパートの一室を自費で契約し続け、報道陣に公開したり、2013年(平成25年)8月より毎月、命日にあたる13日に情報提供を求める呼びかけを行っていた。

事件発生から26年間にわたって未解決となっていたが、2025年(令和7年)10月31日、名古屋市に住む安福久美子(69歳)が逮捕された。愛知県警の記者会見によれば、安福容疑者は被害者の夫の高校時代の同級生で、2025年より愛知県警から任意で取り調べを受けていたが、10月30日午後に自ら愛知県警西警察署へ出頭し、事件現場に残されていた犯人の血痕と女のDNA型が一致したため逮捕に至った。

 逮捕の直接証拠となったのがDNA鑑定でした。TBSNewsdigによると、

高羽さんの夫・悟さん

「(高羽さんは)ここから膝から下が出てるような感じで見えていました。胸の下はすごい量の血でした」

リビングと廊下の間に倒れていたという高羽さん。 当時2歳だった長男の航平さんはリビング奥のテーブルに座っていたといいます。

事件が起きた日のまま残された室内。家賃の総額は2200万円を超えているといいますが、それでも部屋を手放さなかったのは決定的な証拠が残っていたからです。 玄関に残されていた血の跡。高羽さんともみ合った際、犯人もけがをし、出血したとみられています。

この時犯人が流した血液からDNA鑑定がなされたわけです。現場から500メートル近く離れた場所まで逃走経路に点々と血痕があったとは相当な出血だったでしょう。安福容疑者はこの時すでに結婚して家族もいたようですが、家族がその傷に気づかなかったとはまず思えません(理由はともかく)。一時は迷宮入りと言われたこの事件は、昨年捜査担当者が変わりいちから容疑者洗い出しをおこなって、絞り込んだ可能性のある人物の中に安福容疑者が残りました。任意の事情聴取には応じたもののDNA資料提出を拒否して、急浮上したということでしょうか。


 安福久美子容疑者は旧姓山口久美子といい、高羽悟さんとは愛知県立惟信高校の同級生で、かつ軟式テニス部にも所属していました。何年生の話かわかりませんが、高羽さんは在学中安福容疑者からバレンタインチョコと手紙をもらったようです。安福容疑者に恋心はあったのは間違いないです。


 現時点では全容は明らかでないですが、気になったことを書き留めておきます。

FNNプライムラインから引用します。

「大学まで追いかけてきて…」安福容疑者が被害女性の夫のもとに一方的に押しかけトラブルになったことも 26年前の名古屋主婦殺害事件

11/3(月)


26年前、愛知・名古屋市西区の主婦が殺害された事件で、逮捕された女が過去に被害者の夫のもとに一方的に押しかけ、トラブルになっていたことが分かりました。


名古屋市港区のアルバイト・安福久美子容疑者(69)は、1999年11月、西区稲生町のアパートで主婦の高羽奈美子さん(当時32)の首を刃物で複数回刺すなどして殺害した疑いで逮捕・送検され、容疑を認めています。

安福容疑者は、奈美子さんの夫・悟さん(69)と高校の同級生で、卒業後に悟さんが通う豊橋市内の大学キャンパス近くに一方的に押しかけ、騒ぎを起こしていたことが新たに分かりました。

奈美子さんの夫・高羽悟さん(69):

(大学まで)追いかけてきて僕の帰りを待って、近づいてきて声をかけて、喫茶店に連れて行って泣かれて大変だった。

安福容疑者と奈美子さんは面識がなかったとみられ、警察は悟さんへの何らかの感情が事件の背景にある可能性もあるとみて、犯行動機を詳しく調べる方針です。

1975年ころですからストーカー規制法もなかったけど、もし1回かぎりの出来事ならストーカーとまで言えるかどうか微妙な印象です。この後事件前年の1998年までの20年以上接点はなかったようです。メーテレから引用します。

容疑者は「おとなしいタイプだった」

 悟さんによると、安福容疑者はおとなしいタイプだったということです。

「(容疑者が逮捕されたら)いろいろ調べたいと思ったり、恨むかもと思ったりしたが、全然知っている人だからそれもない。おとなしい子だったのでいまだに本当かと」

 現場に残された血痕から、犯人の血液型はB型とわかっていましたが、悟さんは「高校の同級生とそんな突っ込んだ話をしない。わかっていたら、外れかもしれないけど、(警察に)調べてと言ったかも。すごい回り道した」と話します。

 悟さんの記憶では、安福容疑者と最後に会ったのは、事件の前年の1998年にあった軟式テニス部のOB・OG会でした。

「(安福容疑者から)『結婚して頑張ってやっているよ』と聞いたので、ああ結婚したんだと。それぐらい」

少なくとも高羽悟さんにとって、安福容疑者はこの時印象が薄かったのは間違いありません。しかし、安福容疑者はそうでなかったのでしょう。共同通信から引用します。


容疑者、被害者夫宅近くで暮らす 名古屋主婦殺害

2025年11月2日 20時38分


 名古屋市の事件現場、安福久美子容疑者の自宅、事件当時容疑者が住んでいたとみられるマンション

 1999年に名古屋市西区の高羽奈美子さん=当時(32)=を殺害した疑いで逮捕された同市港区のアルバイト安福久美子容疑者(69)は、高羽さんの夫悟さん(69)が事件後に転居した自宅の近くで長年暮らしていた。夫や息子と普通の生活を送り、近隣住民からは「優しい母親」と見られていた。

 関係者によると、安福容疑者は事件後10年以上は悟さんの自宅から車で10分程度のマンションに住んでいたとみられ、その後はマンション近くの一軒家に引っ越した。

 マンションが同じだった60代女性は今春、近所で安福容疑者を見かけた。「『久しぶり』とあいさつして、変わった様子はなかった。とても優しい感じだったから、信じられない」と驚いていた。

 高校で安福容疑者と同じクラスだった同市中川区の男性(68)は「おとなしく、積極的にしゃべる人ではなかった。テレビで見た犯人の似顔絵とは似ておらず、もっと上品な感じだった」と話した。

 悟さんは安福容疑者と高校の同級生だったが、卒業後は事件5カ月前の部活動のOB会以外では会話したことはなかったという。

名古屋の地理感覚はよく知りませんが、容疑者宅と事件現場は10キロ近くある感じで、車で10分としても近いとは感じられません。当日の行動はこれから明らかになるのでしょう。

 再びTBSNewsdigから引用します。

逮捕までの26年間「毎日不安だった」安福容疑者が供述 「捕まるのが嫌だった」とも話す  名古屋市西区主婦殺害事件

11/3(月) 11:46配信


26年前、名古屋市西区で女性を殺害したとして逮捕された69歳の女が、この26年間について「毎日不安だった」と供述していることが分かりました。

名古屋市港区のアルバイト・安福久美子容疑者(69)は1999年11月、名古屋市西区のアパートで、主婦の高羽奈美子さん(当時32)の首などを刃物で刺して殺害した疑いがもたれています。


安福容疑者は、高羽さんの夫・悟さんの高校時代の同級生で、部活動も同じでした。悟さんに好意を寄せていたということです。


高羽奈美子さんの夫 悟さん

「安福容疑者とは、ほとんど会話した記憶がない。いまだに信じられない」


その後の警察への取材で、安福容疑者は事件から逮捕されるまでの26年間について、「毎日不安だった」と供述していることが新たに分かりました。さらに、「事件について新聞も見られなかった。事件の日が近づくと悩んで気持ちも落ち込んで沈んだ。家族や親族がいるから迷惑をかけられないし、捕まるのが嫌だった」と供述。そのうえで、「ことし8月に警察が来て、捕まってしまうことを覚悟した。被害者に対して申し訳ない」と話しているということです。

安福容疑者はことし8月以降に警察から複数回、事情聴取を受けた後、出頭していました。

内心不安だったとしても、この26年間自首してませんでした。今回の警察捜査が及ばなければ、安福容疑者は墓場に行くまで事件を口にしなかっただろうと思います。


 高羽悟さんはともかく、直接面識がなかったと言われる高羽奈美子さんにここまで強固な殺意を抱いたことは驚きます。なぜそこまで執着していたのか、ちょっと理解できません。嫉妬心が異常に強かったのでしょうが、それでも普通なら無言電話などの嫌がらせでないでしょうか。凶器を持って高羽さん宅を訪ねたとき、安福容疑者は奈美子さんを殺すことは固く決意していたと思われます。だってそこで打ち損じたら、たちまち逮捕で家庭がめちゃくちゃになったはずですから。なにか空恐ろしい心理です。これから安福久美子容疑者の取り調べで徐々に事実が明らかになると思います。しかし、一見して「アブナイ人」に見えなくても、こんなに歪んだ悪意を持つ人がいるのか。


 名古屋の主婦殺害というと1988年の「名古屋妊婦切り裂き殺人事件」を思い出します。wikiを改編して引用します。

名古屋妊婦切り裂き殺人事件(なごやにんぷきりさきさつじんじけん)は、1988年(昭和63年)3月18日午後に愛知県名古屋市中川区富田町(現:名古屋市中川区供米田)で発生した、未解決の猟奇殺人事件。

その異常とされる猟奇性で注目され、地元紙『中日新聞』(中日新聞社)が「史上稀に見る猟奇的な凶悪事件」と表現した本事件は愛知県警察が約4万人の捜査員を投入して懸命の捜査を行ったが、有力な手がかりは得られず被疑者逮捕に至らないまま、事件発生から丸15年となった2003年(平成15年)3月18日に公訴時効を迎え未解決事件となった。


 事件当日の朝、被害者女性(29歳)は普段通り会社に出勤する夫(31歳)を送り出した。女性は事件5日前の同年3月13日に男児を出産予定だったが出産が遅れていたため、当時の夫は妻の体調を気遣って会社から仕事の合間に電話をかけるようになっていた。同日12時過ぎ、夫が会社から妻に電話した際は特に異常はなかったが、退社する直前の18時50分ごろに再び電話をかけた際には誰も電話に出なかった。夫は「自分が帰宅するころには妻も家にいるだろう」と考えながらそのまま帰宅し、19時40分ごろに自宅に到着したところ、普段は施錠してあるはずの玄関ドアが施錠されておらず、部屋の電灯が消灯していることに気付いた。


男性はこの状態を不審に感じつつもそのまま寝室に向かってスーツから着替えたが、奥の居間から赤ん坊の泣き声が聞こえたため「子供が生まれたのか」と思いつつ居間の照明を付けたところ、後述のように妻が変わり果てた無惨な姿で横たわり、その足元で生まれたばかりの赤ん坊がか細く泣いていた。その上、ダイニングキッチンにあるはずの電話がなかったために男性は慌てて部屋を出て1階の住民から電話を借り、19時43分に名古屋市消防局消防指令センターへ「救急車をすぐ回してほしい」と119番通報した。この時に電話を貸した住民は、1999年に町田喜美江から取材を受けた際「男性は『電話が引きちぎられて赤ん坊が出ているから電話を貸してほしい』と血相を変えて頼み込んできた。自分は『ああ、赤ちゃんが生まれたのか』と思っただけで、まさか奥さんが殺されているとは思わなかった」と証言した

この時の嬰児は救命されて、その後成人しています。しかし、以下が怖い。

中川消防署富田出張所配属の救急隊員3人は男性からの「子供が生まれている」という通報の内容を受け、隊員のうち1人が臍帯(へその緒)を切断するために鉗子・鋏を持って男性宅に駆け付けた。救急隊員が現場に到着したところ、男性の妻である臨月の妊婦女性が3DKの南側6畳の居間で首を電気コタツのコードで絞められて腹部を切り裂かれ、後ろ手に縛られて血塗れの状態で頭を南にして仰向けに倒れていた。女性の発見当時の服装は青いマタニティウェア・セーター・ピンクのジャンパーと黒のパンティストッキングで、腹部の傷はみぞおちから下へ鋭利な刃物で縦一文字に約38センチメートル切られ、後述のように子宮内にいた胎児を取り出された上、その腹の中には電話の受話器・ミッキーマウスのキーホルダーが詰め込まれていた


    電話受話器は小型のプッシュホン式で、普段は被害者宅のリビングに設置されていたが、現場検証ではコードが鋭利な刃物で切断されており[新聞 9]、血塗れで居間寄りの台所の床の上にあった[新聞 2]。現場検証の時点で取り出されていた理由は「発見者らが女性を病院に搬送する際に腹部から取り出したためだろう」と推測された[新聞 2]。

    キーホルダーは被害者女性の夫が自家用車のキーホルダーとして使用していたが、事件当日は夫が車を使っていなかったため室内にあった[新聞 2]。


現場一室は血の海で、男性・男性の実父(男児の父方の祖父)はそれぞれこの時の状況について「妻(義娘)は『普通の人には想像できないような恐ろしい状態』で息絶えていた」と表現した。また同日、現場に急行した愛知県警察機動捜査隊の警察官は「あんな現場は今までに見たことがない」と言い合いながら現場から戻ってきた。 

これ、犯人はいまだに不明です。私は何となく「性的異常者によるサディスティックな快楽殺人」とずっと思ってきましたが、今回の事件を知ると犯人は男なのか女なのかわからないなと感じます。ちなみにこの事件被害者の夫は、今回の事件の被害者夫の高羽悟さんと同い年なのですね。殺された方々のご冥福を心よりお祈りいたします。

日常考えたことを書きます