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都区内マンションの高騰 〜都心マンションに住みたがる心理がわからない

震災に想う
2024能登半島地震 〜他人事ではない


今東京都心は以前にもましてマンション価格が高騰していると聞きます。港区みたいな昔からの人気区域だけでなく、ベイエリアでも3LDKなら1億円は当たり前、2億円も超えるそうです。SPA!の記事引用です。

平均2億超え!? 止まらない「都内マンションの高騰」。中古でも1億弱、賃貸価格も値上がり

5/21(日) 8:55配信


都心部マンションの高騰が止まらない。新築価格は2億円を突破、中古マンションですら1億円がないと購入が難しい。庶民には、絶対に手が届かなくなった東京のマンション事情に、取材班が迫る!


都内マンション価格が高止まり。十分な収入でも手が届かない

「都心部のマンションが高すぎて、購入を諦めました。一般の人が買うなんて無理です」


見上げると、高さ18階建てのマンションが立ち並ぶ「晴海フラッグ」。都内の食品会社に勤める伊藤ゆみこさん(仮名・36歳)はマンションの購入を今年1月に諦めた。憧れの中央区に住めれば。そんな思いが今でも拭いきれない。


伊藤さんは3年前に1歳上の男性と入籍し、世帯年収は900万円程度。それでも購入には、手が届かなかった。


この晴海フラッグは、選手村として東京五輪で活用された宿泊施設でもある。現在の販売価格は、85㎡台で平均が8000万円になる。晴海はかつて、交通の便が非常に悪く、倉庫や空き地しかない地帯だった。それが再開発によって、普通の人の手が届かない価格で高止まりしている。


23区のマンション価格は1990年度以降、過去最高値を更新

晴海だけではない。東京都のマンション価格全体が急騰している。


特に23区は高騰しており、不動産経済研究所が4月18日に発表した’22年度の平均価格は、前年度と比べて17.2%上昇の9899万円を記録。1990年度以降、過去最高値を更新した。なかでも新築マンションは高く、同研究所が発表した「3月の新築マンション価格」の平均は23区で2億1750万円を記録し、初めて2億円を超えた。


民間の調査会社「東京カンテイ」で上席主任研究員を務める井出武氏は、「向こう数年はマンション価格の高騰が止まらない」と予測した上で、「供給側に高騰の要因がある」と話す。


「建築コストの高騰が最も影響しています。オリンピックによる需要増などで世界的に資材が高騰したところにロシア・ウクライナ間の戦争が勃発。そこに急激な円安も加わったのが大きかった」


 ふー、すごいですね、それでもなお買い手がつくとは。しかし、私は全然理解できません。なんで、都心に住みたがるの?しかもマンション。


 私が一番恐れているのは、震災です。関東大震災からもう100年間、東京には本格的な大地震が来てません。2011年の東日本大震災とて、首都圏の多くの地域では直接被害を免れました。しかし、そう遠くない年月で、東京には大きな地震が起こると、私は確信しています。関東大震災の当時と比べて、耐震性や防火性には十分な注意が払われている。だから、まったく犠牲が出ないとまでは言わなくても、関東大震災の悲劇の再来はない。多くの首都圏住民は、のほほんとそう考えているのでないでしょうか。


 今首都圏は1924年の関東大震災当時とはまったく異なる災厄の種を抱えていると思います。それは「気温と停電」です。例えば、今(8月15日)急に停電となり、それが1週間続いたらどうなるでしょうか?JRが止まったってそんなことはどうでもいい。一番怖いのは空調です。エアコンどころか扇風機も動かない状態が1週間も続けば、高齢者でなくても熱中症でひとはバタバタと死ぬと思います。東日本大震災は3月で薄ら寒い季節ではありましたが、幸いにも極端な寒暖ではなかったです。ですから計画停電でも、多くの住民は多少不便程度で済みました。しかし今の東京では少なくとも7月〜9月は、日中30度超えは当たり前で40度に近づくことだって稀でなくなりました。この地球温暖化にともなう大きなリスクは、私の頭から離れることはありません。またバリアフリーが進んだ都会といっても、段差解消以外それはエレベータやエスカレータのような電力で動くインフラに大きく依存しています。これらがすべて止まったら、ハンデがあるひとの移動は大きく制限されます。また電気で動く器機は車も含めて大きく増加しています。100年前と違って、我々の日常生活は電力なしに考えられません。


 高層マンションに住んでいたら、水回りも心配です。トイレは何とか仮設を用意するとしても、飲料水なしでは済みません。40階に住んでいて、エレベータなしの人力で水の買い出しを毎日するなんて気が遠くなります(給水車などの水供給があったとして)。風呂もシャワーもなしで、蒸し風呂のような炎暑の中で少ない水で生活する。トイレもままならない。想像しただけで、気分が悪くなります。コレラや赤痢、腸チフスといった、現在の日本では忘れ去られた恐ろしい感染症が蔓延する可能性も多分にあります。現に2011年の東日本大震災では、郡山のファミレスで赤痢患者が発生しました。今海外から日本に働きに来る労働者の中には、病原体キャリアとなるひとも珍しくないです。トイレが十分でない状態では、こういう糞便感染をする細菌は、非常に怖いです。単に汚いだけで済む問題ではない。


 都心マンションを争って買うひとは今大金持ちかも知れませんが、想像力に乏しいひとたちなのでしょう。そう遠くない将来、大損すると思います。しかし、それだって命あっての物種。下手したら、大枚はたいて自殺用の棺桶を買ったも同然でないでしょうか?私はまっぴらご免です。