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子どもの世話 型のみの娘 〜普通に考えてネグレクトでないか?

なにがあったのか 〜昔JR常磐線・柏駅で自殺した慶應中等部女子生徒
結婚の息子が絶縁要求「毒親」と 〜発達障害の子供とどう向き合うか?


またも読売新聞の「人生相談」です。前回取り上げた翌日(6月18日)の紙面ですが、これも首をかしげる回答です。海原純子氏はこの欄の担当が相当長く、いつもは医師らしい視点を活かしつつ、なるほどと思う回答が多いです。しかし、今回は納得がいきません。


 「娘と孫は仲良し」と書かれていますが、どう仲良しなのか相談文からはよくわかりません。私が一番問題だと思うが、「眉を抜く癖」への回答です。どこをどう考えを持って行けば、「9歳のお孫さんは大人に憧れて眉を抜いているのかもしれません」という回答になるのか、理解できませんよ。9歳の女児なら大人に憧れるかもしれないけど、その結果眉毛を抜くのですか?あまりに驚いて「眉毛を抜く こども」で検索したら、「赤ちゃんの眉毛が旦那に似て剛毛で嫌な気持ちになるから、寝てる間に抜いている。でもすぐ起きて泣いてしまうので、どうしたらいいですか?」などという、全然関係ないけど別のトンデモ母の相談が見つかって、さらにびっくり!子どもはあんたのオモチャぢゃないのですよ?閑話休題。普通眉毛を抜くのは抜毛と同じで、子どもに何か精神的なストレスがかかってないか?は最初に疑うことでしょう。


 小学校の服は標準服か制服かはよくわかりませんが、2,3週間も洗濯しないで着続ければ相当に汗臭くなるでしょう。子どもは大人と比べて汗をよくかきますから。クラスの同級生にも容易に気づかれることで、それが原因でいじめなどに遭ってないか心配になります。「眉毛を抜く」は寧ろそちらと関係するとみるべきで、小学校の担任の先生も総合的にみて注意すべき学童と判断したのでしょう。ところが海原先生の回答は「シングルマザーで相当なストレスで疲れている。もう少しおおらかに娘さんの生活を応援しろ」となっています。私は以前取り上げた「なにがあったのか 〜昔JR常磐線・柏駅で自殺した慶應中等部女子生徒」を思い出します。慶應中等部の女子生徒の自殺ですが、洗濯してもらえず不潔な臭いを漂わせるのは、必ずしも貧しい家庭の子の問題だけではないのだと知りました。万一ここの相談で取り上げられている子どもが自殺してしまったら、海原氏はどう責任を取るのでしょうか。せめて、「心配な徴候ですね。小学校の先生にも日常の学校生活をよくうかがって、お孫さんのことを娘さんとよく話し合ってみましょう」くらいは言うべきです。


 海原氏は「自分の個人的な印象」と前置きした上で、「娘さんはなかなか立派にたくましく生きていらっしゃる」と持ち上げていますが、あまりにこの母親の肩を持ちすぎです。離婚も「ダメな夫と別れて」と回答で述べていますが、どこにその元夫がダメンズだと決めつける根拠があるのでしょうか?周辺事情をよく訊かないと、「浮気=浮気した人にだけ責任あり」と一方的に決めつけられないのでないかな?海原氏がそこまでのめり込んで肩持つのは、もしかしてご自身が同じ経験しているから?と思って調べてしまいましたよ。結局それはわかりませんでしたが、全体に奇妙な回答です。


 ただ気になるのは、質問者の立ち位置です。母親なら娘の生活態度に直接注意しなくても、お孫さんの服を洗濯してあげてもよいように感じます。「自営業」となっているので、相談者自身も忙しくて、娘母子の生活までかまう暇がないのかもしれませんが。