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ヤツガシラ 〜ダーウィンが来た!

シマフクロウ 〜ダーウィンが来た!


「ヤツガシラ」というと、普通は里芋の品種ですね。昨日のNHK「ダーウィンが来た!」で、鳥類のヤツガシラが紹介されていました。「日本にはいない鳥」という認識でしたが、迷鳥として日本に飛来することもあるようです。最後の方で紹介されていた皇居にヤツガシラが飛来した話は、かすかに聞いた記憶があります。これしかし、いつの話かネットではどうしてもわかりません。この記述があるのは、1960年前後と思われるのですが、その香淳皇后が描かれた絵を見ればわかるでしょう。

皇居の畑で芋掘りをしていたとき、日本では滅多に見ることのできない珍しい鳥であるヤツガシラが一羽飛来したのを発見、侍従に急ぎ双眼鏡を持ってくるように命じた。事情の分からない侍従は「芋を掘るのに双眼鏡がなぜいるのですか」と聞き返した。このときのヤツガシラは香淳皇后が日本画に描いている。

 ヤツガシラはそのオレンジがかった体色と、黒白の斑が目立つ頭の飾り羽根と翼と尾の羽根が美しい鳥です。私は実物を見たことがありませんが、昔からお気に入りです。イタリアの蒸留酒「グラッパ」でもこのヤツガシラをモチーフとした瓶に入っているのがあり、今もその瓶を大切に保存しています。ヤツガシラはユーラシア大陸でヨーロッパ・アフリカ方面に多いですが、中国など東アジアにもいることを知りました。今回の紹介でも乾燥地帯に棲息する印象ですが、湿った気候は嫌いなのでしょうか。


 ところがヤツガシラは昔から「不浄の鳥」として、嫌われていました。以前からそのことは知っていましたが、「なぜ不浄?」とずっと不思議に思っていました。昨夜の「ダーウィンが来た!」を見て、ようやくわかりました。「臭い」のですね!調べると、

ヤツガシラのメスは営巣期になると腐った肉のような臭いのする物質を尾脂腺から分泌し、その臭いで捕食者を撃退したり、物質の抗菌性を利用して羽毛や巣を寄生虫や細菌から守ったりしているそうです。

と出て来ます。昨日の番組でも親鳥は尾羽付近から何やらくちばしで採取し、卵なぞに塗ったくってる様子が出ていました。ふーん、だからヤツガシラの巣は変な臭いがするのか。しかし、どういう成分なのか興味津々です。ヤツガシラはブッポウソウと近縁だと聞きますが、姿形は相当に違います。どちらかというとシギに似ていますね。雛たちの姿は白くてふわふわしており、冠羽根も生えてくると随分可愛らしく見えます。しかし臭いのか!!