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ハマスズが絶滅危惧種だったの? 〜びっくり!





こんな記事がネットで紹介されていました。


えっ。ハマスズってあれだよね?小さくて砂浜をぴょんぴょん飛んでいるコオロギの仲間。「チリチリ」と甲高い声だったのを、今ネットでも確認しました。体色が白黒まだらなのは、砂地にカモフラージュするためでょう。わずか数ミリしかない大きさです。すばしこいので捕まえるのに苦労します。乱暴に扱うとすぐ潰れてしまいます。


 私子供時代を湘南の海岸地方で送りましたが、虫集めが大好きでした。夏はセミやらチョウやら。秋になると鳴く虫が中心でした。しかもそれらをひとつのプラスチック水槽に全部押し込める!いやー、いかに餌やりするとはいえ、かなり無理な飼育でした。バッタと違ってコオロギは雑食性です。結構動物性の餌も食べる。一応「鮒粉」(フナの魚粉です)もやりましたが、どうしても共食いしてしまいます。特にエンマコオロギは大きいので、他の小さいコオロギを食べてしまいます。可哀想にハマスズとかミツカドコオロギ、オカメコオロギなどは、朝になると居なくなっていることがよくありました。水槽を見るとミツカドコオロギの三角形の頭だけがコロンと転がっていたり。ハマスズは小さくて柔らかいせいか跡形もなく姿を消していることもよくありましたね。でも子供時代よく遊んでもらった虫たちでした。


 西日本新聞の記載は以下となります。

昆虫好きの男性は9月1日、福岡市東区の雁の巣地区の海岸でハマスズらしき虫1匹を発見。さらに翌日、約2キロ離れた東区の三苫海岸周辺を訪れると、数百匹近いハマスズがいるのを見つけ、「絶滅危惧種なのに、なぜだろう」と驚いた。

 記者が撮影した写真を、九州大総合研究博物館の丸山宗利准教授に確認してもらうと、こう断言した。「これは間違いなくハマスズ。貴重な記録です」。コオロギの仲間のハマスズは体長7ミリほどで、砂浜の砂に似たまだら模様が特徴。海岸や河原をすみかとするが、全国的に減少しているという。

 2014年に改訂された福岡県版レッドデータブックのハマスズの記載は-。開発や乗用車の進入による海岸砂丘の減少、荒廃によって生息域が縮小し、「絶滅危惧2類」に分類され、県内では1990年代中ごろに岡垣町で確認されたのが最後、となっている。

 そんな希少種の、思いがけない大量発生。どう受け止めればいいのだろう。


 地球温暖化や人為的な影響も気になるが、丸山准教授は「悪い前兆ではありません」ときっぱり。三苫海岸周辺への人の出入りはそう多くなく、ほぼ手つかずの砂浜が残る。「(東区の)志賀島以東の玄界灘に面した地域は砂丘が豊富に残る。海岸の昆虫が十分に調査されていないだけで、ハマスズはさらに見られるかも」と丸山准教授は推測する。

 県のレッドデータブック改訂は、10年に1度。24年度に予定される次回改訂へ向け、情報収集を進める県保健環境研究所の中島淳研究員も、絶滅危惧2類の種が増加する事態に意表を突かれた。「調査不足などが原因で、本来よりも(絶滅の恐れのランクが)過大評価されていた可能性がある」(中島研究員)として、近く三苫海岸周辺を詳しく調査する意向だ。

 発見者の男性は、ハマスズ2匹を標本化のため同研究所に寄贈した。希少種の存在が分かれば、保全の道も開けてくる。中島研究員は「生息に関する情報があれば、ぜひ教えてほしい」と話す。

ふーん、そうなのか。ハマスズなんていくらでもいると思ったのに、今はそうじゃないんだ。懐かしさとともに一抹の寂しさを感じる話題でした。