gillespoire

日常考えたことを書きます

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

「リーダーの育成などできません」 〜再び出口治明さん

0から学ぶ「日本史」講義―古代篇 気楽に読める歴史随筆
諦めることで道は拓ける 〜出口治明さん
昔の京大医学部受験生のブログ(4)〜私の感想


「現代ビジネス」の記事です。タイトルだけ見ると、「リーダー養成は難しいんだな」と思うかも知れませんが、出口さんはそういうことを言っているわけではありません。要するに「人間の器量は持って生まれたもので、後天的に変わるものではない」と言っております。記事を引用します。

 ある友人が「何事でも必死にやれば至誠天に通ずなどというネボけたことをいっている人は、中学校や高校でクラブ活動に一所懸命取り組んだことのない人だ」と喝破していましたが、これがわからない人が世の中にはたくさんいます。


 先日、ある大企業の幹部研修で「次世代リーダーを育成するにはどうしたらいいですか」と質問されたので「リーダーの育成などできません」と答えました。「なぜ育成できないのですか」と重ねて質問されたので、次のような話をしました。


 「あなたは中学校か高校で部活動をしていませんでしたか。バスケットボールをやっていたのなら、新人が入ってきたとき、その選手がレギュラーになるか補欠で終わるか、3ヵ月もかからずにわかりますよね。そんな当たり前のことがわかっているのに、なぜリーダーだけは育てれば育つなどと考えるのですか」


 顔がそれぞれ違うように、人はみんな個性や特性が異なります。バスケのレギュラーになれる人と補欠で終わる人がいるのと同じで、企業ができるのはリーダーの素質がある人を見つけ出すことだけです。誰でも教育を施したら優れたリーダーになれるという考え方は、誰でも部活で練習させたらレギュラーになれるという非現実的な考え方と一緒です。

これ前に取り上げた、数学力の話とまったく同じです。また出口さんが日経新聞のインタビューに応じた内容とも同じです。力をつけるために努力することは大切だけど、自ずと限界がある。だれでもトップに立てるわけでない。天分を知ることが大切だということです。


 これ、受験も同じですね。懸命に勉強すれば必ず合格する。は、ウソです。どんなに努力しても受からん人は受かりません。ただ、自分の限界がどこにあるかは、とことん努力した人のみ知る事ができる。そこかな、人生における受験の意味は。


 これもすごくよくわかります。

人生を無駄にする3つの考え


 いくら不平不満や愚痴を述べたところで、行動しなければ何も変わりません。世界を変えるのは行動以外の何物でもないのです。

 社会派ブログで有名なちきりんさんの名言に「『愚痴を言う』、『他人を嫉む』、『誰かに評価して欲しいと願う』…人生を無駄にしたければ、この3つをどうぞ」があります。

 この3つにはすべて人生を無駄にする根拠があります。まず、「あのとき、ああしていたら……」「こうしていれば……」と過去を悔やんで愚痴る人はたくさんいますが、済んだことは何一つ変わらないので「たら・れば」を述べても時間の無駄です。反省することは大切かもしれませんが、そんなに「タラ」が好きなら魚屋に行ってタラを買ってくればいい、「レバ」が好きなら肉屋に行ってレバーを買ってくればいいと僕は思っています。

もし、後半生で幸福で豊かな生活を送りたければ、とことんやって自分の天分を知る。それしかないのです。やらなかった人が後になってから「しまった!」と思ったって、人生やり直しはできません。若い時に全力疾走の努力をしなかった人は、自分の立ち位置が一生わかりません。年取ってからただぶつぶつ不満を抱えながら生き、下手するとそのせいで他人の足を引っ張って嫌われ、ますます不満だらけになる。おーおー、サイアクな人生。


受験生のみなさん、頑張ってください。