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「コンキリエ」 〜厚岸の「道の駅」JR駅からも近い

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コンキリエ」は厚岸町にある道の駅です。最近テレビなどメディアでよく紹介されているので、かなり知られているのでないでしょうか。私は今回の北海道旅行で初めて訪れましたが、JRの厚岸駅からもすぐの高台で、便利な所に立地しています。


 さて「コンキリエ」Conquilier、フランス語で貝関係の名詞だと何となく記憶していました。しかし友人から「征服とどういう関係の単語?」と訊かれて、はて?と思いました。conquilierは、確かに「征服する」のフランス語動詞「conquerir」(コンケリール)に似ています。貝はcoquille(コキーユ)なので、スペル上nが余分です。しかし確かコンキリエは貝関係だったはずと思い、調べてみました。そうしますと、こういう説明がありました。
Conquilier (en italien Conchiglie, "coquille d'une palourde")
なるほど。palourde(パルルド)アサリのことで、「アサリの貝殻」という意味のイタリア語から来ているとのことです。厚岸はあとで書くようにカキで有名ですが、アサリでも知られているので妥当な命名でしょうか。


 さてコンキリエに向かい、テラスに立つとこんな風景が眼前に拡がります。青天の下厚岸湾がとてもよく見えます。道東でこういう快晴は運がいいです。


中に入ると、目指すレストランは2階にあることがわかりました。

入り口に置かれている箱でわかるように、厚岸ウイスキーも出していただけます。しかしメインは何といっても、カキです。早速生カキとウイスキーのセットをお願いいたしました。


厚岸カキのブランドには「カキエモン」と「マルエモン」の2種類があります。厚岸漁協の説明によると

カキエモン:

日本初のシングルシード技術により生産された厚岸産の稚貝を一粒一粒丁寧に籠の中に入れて海で育てます。やや小ぶりですが、旨みが凝縮されているのが特徴で、籠の中で育つため、殻は丸く深みがあります。また、身の割合に対し貝柱も大きく、その芳醇なカキの風味と甘さは絶品で、厚岸カキのうまさを再認識できます。

マルエモン:

三陸で生まれた牡蠣の稚貝を、漁師の手間と工夫、愛情をかけ、厚岸の海でじっくりと育て上げます。流通量の一番多い牡蠣で、牡蠣特有の磯臭さが少なく、身がたっぷり詰まっているのが特徴です。生で良し、焼いて良し、揚げて良し。口に広がる牡蠣の味とバランスがとても良いオールラウンダー。また、厚岸の四季を通して育った牡蠣は、春夏秋冬で身質が違い、旨みはそれぞれの良さがあります。


残念ながら今の季節はカキエモンはないとのことで、我々はマルエモンを注文しました。しかし、このマルエモンカキが絶品でした!磯臭さとは無縁で、ひたすらクリーミーで濃厚な味わい。スモーキーな厚岸ウイスキー3種類のハーモニーも絶妙でした。今まで何度も生カキは食べていますし、実は厚岸漁協のカキも通販で買ったことがあります。しかし、これほど美味しい生カキは食べたことがありません。フランスでも産地のブルターニュで食したことが何度かありますが、厚岸コンキリエの生カキが一等一番に美味しいと断言できます。皆様も道東を訪れる機会があったら、是非お試しください。変に観光地化されておらず、期待を裏切らないことを保証します。


 あそうそう、花咲ガニをつかったクリームパスタもいただきました。パスタにちらほらカニの身が散らばってる程度かと思ったら、どっさり!カニ味噌もよく溶けて、すごく贅沢なパスタでした!