gillespoire

日常考えたことを書きます

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

医学部受験の現実「地域枠」にも賛否 〜やめた方がよい

ポワール

前回と同じく東洋経済の記事「医学部受験の現実、親子関係や「入試成績と医学部成績に相関なし」の内実、18歳で勤務地決める「地域枠」にも賛否」から紹介します。今回はこの記事のメインな内容「医学部入試の地域枠」の部分で、医学部専門予備校エースアカデミーを主宰する⾼梨裕介氏のコメントを引用します。


医学部特有の「地域枠選抜」のメリットとデメリット


医学部進学のもう一つの壁が学費だ。国立大学6年間で約350万、私大となれば2000万円以上が一般的だ。医学部に通わせられるのは富裕層だけ――。こんな声も聞かれるが、実際はどうなのだろうか。

中略

地域枠選抜とは医師偏在の解消を目的に2010年に導入された制度で、医学部卒業後、特定の地域や診療科で診察を行うことなどを条件とするもの。9年間は指定勤務をしなければならないが、一般入試に比べて倍率や合格最低点が下がるうえ、奨学金の貸与・支給もある。


「学校の先生や親は、入りやすいからと地域枠を勧めがちです。でも私は、医師のキャリア形成の面で、地域枠には問題が多いと感じます。受験に必死な18歳を餌で釣り、30代までの働き方を縛るようなものだからです。

地域枠は地方の医師が不足する自治体が、医学生に奨学金を支給し、その代わり奨学金を受給した学生が医師になったら一定期間(通常9年間)その地域で医療に従事する制度です。一つの自治体で複数の医大に「地域枠」を設定することもあります。大学はその枠に応募した受験生の選抜をおこない、合格したら必ず入学するという条件で(一種の専願制)選抜をおこないます。どれくらいの奨学金を得られるかは自治体によってかなり違いますが、かなり高額の貸与をおこなう自治体もあります。有名なのは新潟県で、6年間で最大3,700万円の修学資金が貸与されます。国立大学の場合、6年間の授業料が350万円程度ですが、私立大学だと6年間で3,500万円は平均くらいです。一般サラリーマン家庭では私立医学部の学費はとても払えませんが、地域枠の奨学金をもらえれば進学可能性が現実化します。ですが、マイナス面もあります。

「学校の先生や親は、入りやすいからと地域枠を勧めがちです。でも私は、医師のキャリア形成の面で、地域枠には問題が多いと感じます。受験に必死な18歳を餌で釣り、30代までの働き方を縛るようなものだからです。


とくにここ数年で、地域枠の縛りから“離脱”した際のペナルティが追加されています。奨学金を上乗せして返済しなければならない、専門医資格が取れなくなる、さらには離脱者を採用した病院には補助金を減額するなど間接的なペナルティも見受けられます。このように、後出しで条件が変更される可能性もあるので、しっかり情報収集をして制度を理解したうえで受験してほしいです」

 契約だから後半のペナルティは仕方ないことです。しかし、18歳くらいの年齢でこの地域枠の契約の実態をどの程度理解できるでしょうか?周囲に医療関係者がいなければ、情報がなくて「とにかく医者になれれば、あとは何とかなる」程度にしか捉えてない気がします。はっきり申しますが、滅私奉公の精神だけで大事な研修医の時期を過ごすことはとてもできません。医学部を出て医師資格を得るのは、長い医者人生のスタートに過ぎません。そこから10年ほどの研修医時代にどれほどのスキルを積めるかがもっとも大事です。自治医大ほどでないにせよ、「地域枠」の医者には母校でキャリアを重ねていく道が開かれていません。ここでつくキャリアの差がどれほど大きなものになっていくか、人生の後半になればなるほど身を以て知ることになると思います。今後も今の医学部定員総数のままでいくと、2040年くらいには医師供給過剰になると言われています。その時キャリアを積めている医師とそうでない医師では、今以上の格差がついていく可能性があります。


 ヤフコメを見ましたが、落胆しました。以下のようなコメントばかり。

vnl********2日前


地域枠で入学したのにそれに従わず都市部で自由診療で金儲けに走る医学部卒業生は後を絶たないと聞きます。現状の地域枠に強制力がないので各個人のモラルに頼るしかありませんが、医学部生の卒然卒後教育には国民が国内で均等な医療が受けられるように国費、血税が投入されているわけですから、強制力のある法制度の改正や、専門医取得の際に問題になるようにするしかないのが実情です。

SPLATN2日前

地域枠のペナルティは当然だろう。コレで入って他で就職とか、本来見込んでいた人材が利用できなくなる、他の人の利用も妨げるのだから。主旨とは真逆の行動で初めからソノつもりだったのだろう。18歳でも主旨は理解できるし、責任もあるだろう。

yml********2日前


補助金と減免、税金で負担するのは同じだけど、減免に対する国民のチェックは甘い。


国公立の医学部の学生には毎年1000万円程度の補助金が支払われてるのと同じ。学生にはそれだけ重い責務を担ってることを自覚して医者にになってほしいし、国民も厳しい目でみていくべき。国公立の医学部出て医者にならないは論外だと思う。自衛官の任官拒否と同じ。

OTS2日前


地域枠ねえ。18歳で働く場所を縛られるって、高卒で就職した人はそうな訳だから、特段に厳しい訳でもないです。むしろそこでそういう議論が出てくるのって、一億総甘やかしの延長でしかありません。

こんなことを書いているヤカラはろくさま医療の現実を知らず、のほほんと暮らす一般人でしょう。だったら自分がそれをやってみろ(地域枠に受かる最低限の頭脳がなければ論外ですけど)。「地域枠」は一種の奴隷契約です。上のコメントをするやからは要するに「奴隷制度容認派」で、人身売買を推進しているのも同然なのです。だから実際こんなコメントがあります。

dan********2日前


奴隷契約とわかってわざわざ地域枠で入ってくるんだから、何を今更と感じます。むしろ軽々に契約を反故にしようとする感性のほうが恐ろしい。

あと、現場の率直な意見としては、地域枠の学生の成績の悪さ、みんなわかってるのかな。全員では無いけれど、平均でみると統計的にはっきり差が出るくらい成績が悪い。「どのへんのバカまで許されるのか」なんて議論が教務委員会で出るくらいです。まあ、国試通ればいちおうドクターだからいいのかな(笑)

これ書いたの、医学部教員ではあるけど医師免許なしのPhDでしょう。短い文章ながらそこかしこに医学生や医者への意地悪さと妬みに溢れています。実に醜いこころの持ち主ですが、これも医学部によくありがちな人種です。


 自治医大と多かれ少なかれ同じです。医師の実態を知っている親なら、子供には絶対地域枠受験を勧めない。もし地域枠でないと受からない程度の学力しかないなら、他の道への進学を勧めると思います。医学部の地域枠は人心を蝕む制度で、廃止すべきです。

日常考えたことを書きます