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京都府立医大・看護師殺人事件(1998年)を思い出す(2)

京都府立医大・看護師殺人事件(1998年)を思い出す(1)
京都府立医大・看護師殺人事件(1998年)を思い出す(3)


続きですが、結局2003年になって、殺人犯が逮捕されました。実は犯人の河合正夫(逮捕当時46歳)は、被害者の西田和代さんに入室したマンションを斡旋した不動産会社の役員だったのです。会社として保管していたマンションの合鍵を使って侵入したと、書かれていました。

京都市中京区のマンションで98年7月、京都府立医大付属病院看護師の西田和代さん(当時25歳)が殺害された事件で、府警中立売署捜査本部は14日、同市北区小山西花池町、会社役員、河合正夫容疑者(46)を強盗殺人容疑で逮捕した。事件は発生から丸5年が目前だったが、有力な物証などが浮かんだ。

河合が当初から疑われる人物であったろうことは間違いないですが、逮捕までなぜ5年もかかったのか、非常に謎です。判決要旨にこのような記載がありました。 

会社役員河合正夫被告は1998年7月18日午前9時すぎ、京都市の看護師の女性(当時25)が住むマンションに、金を奪う目的で侵入。室内を物色中、夜勤明けで帰宅した女性の顔などを殴打。手足を縛り、刃物を突きつけ「(カードの)暗証番号を教えろ」と脅迫。「顔を見た」と告げられたことから殺害を決意。部屋にあった包丁で胸を刺して殺害後、キャッシュカードと現金1万6000円の入った財布を奪うなどした。

 河合被告は京都市内の銀行支店で女性のカードで預金を引き出そうとして失敗。防犯カメラの映像などが公開され、5年後京都府警に逮捕された。

余罪として、別の被害者の膣内にボールペンを突っ込んだが、既遂には至らなかった。

僕は最後の文に注目します。

別の被害者の膣内にボールペンを突っ込んだ

おそらく、河合正夫には不動産会社に来た女性客に対しての性的暴行には相当な余罪があり、その線から追及されついに自供したのでないでしょうか?おそらくこの殺人後も5年にわたってのうのうと不動産会社の役員をやっていたのでしょう。別の性的暴行事件もこの間のことでしょう。西田さんのご両親の怒りと悲しみは如何ばかりかと思うと、言葉もありません。

調べでは、河合容疑者は98年7月18日午後、同市中京区のマンション1階の西田さん宅で、西田さんの胸を包丁で突き刺し、失血死させ、室内のキャッシュカードなどを奪った疑い。「間違いありません。申し訳ないことをした」と容疑を認めているという。200万円の謝礼金を負担して情報提供を呼びかけ、京都へ何度も足を運び、容疑者逮捕に執念を燃やしてきた父時彦さん(65)=宮崎県えびの市=は、自宅で逮捕の知らせを聞き「和代の仏前に『捕まったよ』と報告した。本当に良かった。これで娘も浮かばれる」と語った。 (一部略)

西田さんの高校時代の同級生とおぼしき方のコメントもネット上で見ることができます。

1998年7月18日(土)に京都府京都市中京区で殺害された西田和代さん(当時25歳)。

私が高校時代に、同じ学舎で苦楽を共にした同級生です。

彼女のご両親、ご親族、関係者の皆さんの絶間無い呼び掛けと、

管轄警察の皆さんの素晴らしい捜査のもと、

2003年7月14日深夜、犯人が逮捕されました。

皆さん、本当にお疲れ様でした…

ですが、この事件はまだ終わっていません。

次は、司法の場に移って、犯人「河合正夫容疑者被告」の調査、裁判が行なわれます。

西田さんを残虐な手段で殺害し、彼女の所持金に手を付け、

そして捕まった挙句に、

「申し訳無いことをした」

などと、5年も自首せず、いけしゃあしゃあとのたまった犯人に対して、

良識ある毅然とした判決が出ることを、切に望む所でございます。

ともあれ、改めまして、西田さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます…


2003年7月15日(火)