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日大元副学長が医師法違反か 〜相変わらずガバナンスがない2

日大元副学長が医師法違反か 〜相変わらずガバナンスがない1
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高山忠利氏については、謝罪会見の写真もありました。日大医学部長の時代です。BuzzFeedの2018年の記事です。

日大医学部の不正入試、裏には同窓会の存在 医学部長が語った「私学の実態」の意味とは

髙山学部長は「通常の方法ではないと思った」「後ろめたさがあった」と述べた。


日本大学医学部は12月12日午後4時から記者会見し、過去2年間で医学部卒業生の親族10人を不当に優遇し、入学させていたと発表し、謝罪した。


一連の医学部不正入試に関する文科省の調査で、不適切であると指摘を受けたという。


髙山忠利・医学部長は会見で、「高い公平性、透明性が求められる教育機関の入学試験に置いて不適切な事案との指摘をうけたことは受験生、在校生をはじめ、社会の皆様の信頼を損なうものであり、心からお詫び申し上げる」と謝罪した。

「卒業生の親族」を追加合格で優遇


日大医学部によると、一般入試では約3500名が受験。1次試験(学科試験)は490名が通過し、2次試験(面接・調査書・小論文・適性試験)で100名の正規合格者を決定する。


加えて、1次追加合格者を上位30名程度を順次選定するという。


その上で、「事務的な時間的制約を考慮」し、入試管理委員長(学部長)・入試実行委員長・事務局長の3人で2次追加合格予定者を選定。後日、教授会で承認を得るプロセスだった。


このうち2次追加合格予定者の選定において、医学部卒業生の親族を過去2年間では10名を不当に優遇し、合格させていた。うち、2018年は2名、2017年では8名だった。


卒業生の親族が優遇されたことで不合格となった10人については、本人の意向を確認した上で、入学を希望する場合は来年度の合格者として扱うという。


高山氏は教育広報社のサイトで自らの日大医学部入学の経緯を語っています。

そもそも高山教授が医師を志した理由は、父の強い勧めによると言う。「『将来、医者になって開業すれば、金に困らないぞ』と擦り込まれて育ちましたから(笑)」

 その昔、医師になりたくて勉強に励んでいた父。経済的な理由で叶わなかった夢を息子へと託した。

 高校は医学部のある日本大学の附属校に入学(註 日大二高)。バスケットボールと勉強に励み、父の願い通り、日本大学医学部に推薦入学。「いわゆる受験勉強というものをしたことがないんですよ」と謙遜するが、成績は入学金免除のトップ成績。父には「安かったな」と喜ばれたという。1974年のことである。

現在日大の附属高から大学への進学には、進学共通テスト(日本大学付属高等学校等統一テスト)を受験して成績を出す必要があります。当時はどうだったか知りませんが、特待生となるそれなりの成績を出したのでしょう。

髙山学部長は、今回の背景を説明する上で、「私学の実態」という言葉を使った。


大学受験において、受験生は合格する可能性が高い私立大学を「滑り止め」として受験し、本命でありうながら倍率が高い国公立大学とする例が多い。


髙山学部長も「3月になると国立の入試があるので、(合格者の)半分以上が抜けてしまう」「(卒業生の親族は)入学意識が高く、大学付属病院や関連病院の維持・発展に資する可能性が高い」と説明。


入学する人数を定員に近づけるために、入学する可能性が高い卒業生の親族を優遇していた背景が浮き彫りになった形だ。

同窓会から「受験者リスト」が提供されていた


受験者の中から、大学側はどうやって医学部卒業生の親族を判別していたのか。その背景には、医学部同窓会の存在があったという。


髙山学部長の説明によると、医学部卒業生は自らの親族が受験をする場合、非公式な形で同窓会にその旨を伝えていたという。


これを同窓会がリスト化。医学部側に提供していた。年度によって差はあるが、20名前後だったという。


髙山学部長は、「(追加合格者の)選抜前にバイアスが入ることになる」「(リスト作成段階で、縁故が)介在する可能性があった」「通常の方法ではないと思った」と述べ、不適切な選抜方法であったことを認めた。


一方で、縁故を利用した選抜方法であることから「裏口入学」ではないかと問われると、髙山学部長は「裏口入学の定義が定まっているかどうかはわからないが、私どもは誰も(裏口入学だとは)考えていない」と気色ばんだ。

高山氏は言います。

髙山学部長は「素点としては、正規の合格者と5点も差はない」「合格から遠い方をあげている(合格させた)わけではなくで、ボーダーラインの方をあげているので、学力的には担保されていると思う」と釈明した。

としており、もちろん学科試験などの入試成績は考慮していたと思いますが、気色ばむことはないでしょう。

髙山学部長は以下のように説明した。


「私が学部長を拝命した3年前の時点で、その前からこういうことが行われていた。どこまで遡れるかはわからない」


「(学部長に就いた)3年前に初めて知ったときは、私学の裁量のうちかと思ったが、少なくとも文科大臣から不適切だと指摘され、(よくないことだと)認識した」


「こういう方法があるということを、学部長、次長含めて上のものから口頭で受け継いだ」


一方で、同級生の親族を入試で優遇していた事実は、意思決定機関である教授会には報告していなかったという。


これについて髙山学部長は「言いにくかった」「後ろめたさがあった」とし、今後は同窓会からのリストは「一切受け取らない」と明言した。


今回のカルテ不記載の麻薬投与の件は医学部不正入試とは直接関係しませんが、ガバナンスに関しての意識が同じように問われています。高山氏が今後も沈黙を保つなら、上の反省は衷心からのものではない、その場しのぎの言と受け取るひとが多いと思います。