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ブリのお造り 〜北海道産が主流になりつつある


昨日、浅草の松屋デパートに寄ったら、ブリが沢山出ていました。しかも安い。鮮度をみてもなかなかよく、さてどれにしようか。千葉産のは大きいもののややイナダ風で脂の乗りが今ひとつだったので、もっと脂がありそうな北海道産にしました。お造りにして昨夕も美味しくいただきましたが、今朝残ったのにミョウガを刻んで掛け、ごはんのおかずで美味しくいただきました。画像でも判るようにとても良い鮮度で脂も乗っています。


 ここ10年くらい北海道産のブリの供給は増えています。


もともと暖かい海に住むブリが北海道の何処で獲れるかというと、何と知床が主流とのこと!道東はサンマやサケの不漁が続きますが、ブリが獲れるというのは海水温の上昇も関係すると思います。


 反対に従来ブリの漁獲で有名だった氷見などを含む富山県は振るわなくなっています。

グラフに出ているシイラはブリよりさらに南方の魚で、頭が異様にでかく平たい魚です。ハワイでは「マヒマヒ」という名称で珍重されているのでわかるように、亜熱帯に多い魚種です。こちらも刺身にして美味しい魚で、近年スーパーでもよく見掛けるようになりました。こうしてみると、海水魚の北方シフトが顕著です。普通に考えて地球温暖化の影響だと思います。


 私はブリが好きなので、サンマ・サケの不漁を心配にしても北海道民はブリを味わっているのでないかと思いました。ところが!北海道ではブリは馴染みのない魚だそうで、あまり売れないと聞きました。本当か!もったいない!この後で出てくる札幌オータムフェストのニュース記事でもこんな話が出ています。

海水温の上昇などによってここ数年、道内でも獲れるようになったブリ。2018年には函館市の水揚げ量が全国3位になりました。

市内の鮮魚店にも函館近海で獲れたブリが店頭に並んでいますが、、、

前鮮魚店前直幸社長)

「一般の方にはあまり普及していない感じ、食べ方があまりわからないのかなという感じですけどね、お刺身勧めてもブリかーという感じなので」。

総務省の調査によりますと、全国47都道府県の県庁所在地の中で札幌市はブリの消費量が下から2番目に少ない46位となっています。ブリが獲れるのに食文化が根付いていないというのが道内の現状です。

47都道府県で46位って、最下位の47位はブリが獲れない沖縄県だと思うから実質最下位でしょう!いやー、もったいないわ!


 そのためだと思いますが、先月訪れた札幌オータムフェストでも、ブリ料理が幾つか提供されていました。ブリラーメンとか、ブリカツ。いずれも食べませんでしたが、ラーメンにブリか。なんか切り身がラーメンにどでっと載っているのかと思ったら、ブリを鰹節みたいに加工して、出しに使ったり削り節として掛けるとのことです。


上品そうで美味しそうだけど、ブリらしさに欠けるような気が。刺身で食べないならざっくりと大きい切り身にしてステーキにしたら美味しいと思うのですが。


 私はブリで好物があります。それは、これ。


毎年冬になると、浅草の「中村商店」で手に入ったのですが、日本酒に合う珍味です。ブリの胃を取り出して塩からにしたものでこりこりして美味しい。ところが!昨冬はとうとう入荷せず。氷見でもブリは記録的な不漁だったので、その影響かと思いますがつくづく残念です。北海道でそんなにブリ獲れて困ってるなら、これ北海道でつくってくれんかな?