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「山茶花、山茶花咲いた道」 〜昔の冬の記憶


今年はサザンカの開花が例年よりかなり遅かったと感じます。例年ですと11月中旬以降はちらほら咲いていましたが、今年初めて開花を見たのは12月1日でした。やはり、今夏の猛暑の影響でしょうか。


 サザンカというと、幼稚園時の絵本雑誌で見たのが最初の記憶です。何と言う雑誌だったかさっぱり憶えてないのですが、昭和30年代後半で裏表紙には毎月花や虫のようなその季節の生き物を中心にいろいろ絵と一緒に解説がしてありました。その中で12月号だったかな、「ふゆのはな」と題して、このサザンカも出ていました。


 最近見掛けるサザンカはほぼ例外なく、赤い花です。しかし、その幼稚園の絵本雑誌のサザンカは白色でした。サザンカの花は本来白か淡いピンク色が基調だと思います。私の想像ですが、元々白が基調のサザンカにツバキとの交配で赤い花の品種が生まれたのでないでしょうか?


 ツバキやサザンカは香りがないということになっていますが、サザンカの開花最盛期になると、木の横を通った時ふっと香りを感じました。しかし、それが微弱なので本当に香っているのかどうか長年自分の中ではっきりしなかったです。雨が多かった昨冬、はっきりとサザンカの香りを確認しました。雨が降って空気が湿った感じの朝方、サザンカは強く香ることを知りました。バラなどとはまったく異なる、東洋風といいますか東洋ランの香りに近い清々しい芳香です。みなさんも雨上がりに咲いているサザンカの横を通ることがあったら、是非確認してみてください。


 上記の幼稚園雑誌、なんという名前か一生懸命調べていますが、いまだにわかりません。「ふゆのはな」の紹介には、このサザンカ以外にヤツデ、ビワ、そしてツワブキがあったと記憶します。ツワブキは黄色ですが、他の花はどれも白くて寂しげな花容でしたね。あの頃の冬は寒かったな。しもやけにもしょっちゅうなったし、家の中も寒かったです。たき火はそうそうしなかったけど、たまには掃いた落ち葉を集めてしました。定番はもちろん焼き芋。あの頃は食べるものもそんなに豊富な種類がなかったけど、焼き芋の素朴な甘みは持った時の手の熱さとともに、懐かしく思い出せます。


 下のはツワブキです。こうやって撮ってみると、これもやっぱり寂しげな「ふゆのはな」ですね。