今朝のTBSニュースで、「魔の7歳」という特集を放映していました。小学1年、2年生が事故に遭いやすいことを言っており、特に下校時の交通事故を取り上げていました。確かに幼稚園時と違って、行きは集団登校でも帰りは学年によって下校時が異なるので、バラバラになりますね。そういう単独での行動にまだ慣れてないこの4月・5月、子供達が事故に遭いやすいということです。確かに6，7歳ともなると子供達の好奇心や冒険心は旺盛になってくるし、行動力も増してきます。確かに危ない年齢、そして危ない時期でしょう。

　うちの子供達は成人してしまいましたが、この話を聞くとつい昔のことを思い出してしまいます。もう20年くらい前だったと記憶しますが、JR京葉線の潮見駅で小学1年生の女の子が電車に跳ねられて死亡した事故です。中央区立泰明小学校に通う女の子で、下校時の潮見駅で入線してきた上り東京駅行きの快速電車に跳ねられたのです。泰明小学校は銀座にある小学校ですから、京葉線で通学していたのでしょう。時期は4月早々だったと記憶してましたが、調べてみますと2003年9月18日でした（人間の記憶は怪しい）。女の子が下車した下り海浜幕張行きの車掌は、発車時ホーム端でけんけんをしている女の子を見ています。上り電車の運転士は、線路になにかの理由で降りた女の子が一生懸命にホームに上がろうとしている様子を見ています。夕方早い時間帯でホームには乗客があまりいなかったため、どういう事情で女の子が線路に降りたのかはわからないとのことでした。おそらく事件でなく、事故だろうと書いてありました。何か大事なものを線路に落としてしまって、慌てて自分で取ろうとしたのかもしれません。

　泰明小学校は中央区の「特設校」で、中央区以外からの進学も認められています。銀座にある小学校ですから、非常に人気が高いようです。またブランド力もあるようで、2008年には標準服をアルマーニにして、一騒動ありました。この事故当時だと全校児童の約9割が学区外からの通学だったようで、亡くなった女の子も江東区でした。ご両親は、きっとこの小学校に入れたい希望が強かったのでしょう。しかし入学してこのような事故に遭ってしまい、悲嘆にくれたことと想像します。5chを見ると、「ニュースを見たら御両親は学校側の安全対策の不備を責めてらした。」と出ています。何かの間違いであってほしいと思う御両親の気持ちは痛いほどわかりますが、それはいけません。

　私は京葉線で東京駅に行く時、大体快速に乗るので、潮見駅は通過します。でも新木場駅から地下トンネルに入ると、いつもこの女の子のことを思い出します。生きていれば27歳か。どうか安らかに眠れていますようにと、いつも祈って東京駅で降ります。