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蕎麦処つゆ下梅の花 〜高崎市の蕎麦屋ですが2店の関係は?


「つゆ下」という店名、「つゆしも」なのか「つゆした」なのか長いこと迷っていました。「つゆした」が正しいとようやく今回確認しました。高崎駅から南東方面に10分くらい歩いたところにある蕎麦屋さんですが、2店あります。一つは「蕎麦処つゆ下梅の花」でもう1店が「蕎麦処つゆ下梅の花 本店」です。お互いに親戚店で「本店」が最初なのかと思うと、実はそうでなく、2店は全然関係ないそうです。


 どういうこっちゃ?と謎ですが、検索すると「蕎麦処つゆ下梅の花 本店」は開店当初「桑風庵」という名前だったとという記載が出て来ます。桑風庵は今でも前橋にある有名な蕎麦屋で、そこで修行した人が高崎に「桑風庵」を開業したとのこと。よくわかりませんが、店構えからしても「蕎麦処つゆ下梅の花」と本店とつかない店の方が古びた印象で、この旧「高崎・桑風庵」より前からあったのでないかと感じさせます。なぜその「桑風庵」から「蕎麦処つゆ下梅の花 本店」とわざわざ紛らわしい名前に変更したのか、よくわかりません。現地のひとたちは、味はさほど変わらないと言いつつも「蕎麦処つゆ下梅の花」の方を好んでいます。また客の入りも「蕎麦処つゆ下梅の花」の方がいつも早いです。一方「蕎麦処つゆ下梅の花 本店」はお店が大きくて明るく、何となく料亭風のつくりで豪勢です。店の周囲にはきれいな和風の庭があってモミジなどが植わっており、また錦鯉が泳ぐ回廊式の堀割もあります。鯉さん達には餌もやれます。


 私は両店とも何度も経験していますが、蕎麦の味はさほど変わらない印象です。最近頻度が高い「蕎麦処つゆ下梅の花」の蕎麦については、こういう記載がありました。

つなぎに青森県産の布海苔(海草)を使用した二八蕎麦は、滑らかな舌触りが特徴的で喉越しも良く、噛み締めるとコシの強さに風味と味わえておいしい。

私は蕎麦に関してまったくしろうとで、わかるのは「しこしこと歯切れが良い蕎麦」ということです。しかしふのり蕎麦の特徴と合致するので、上記で正しいのでしょう。天ぷらはオプションですが、美味しいと思います。両方とも野菜天ぷら、つまり精進揚げの盛り合わせが基本ですが、「蕎麦処つゆ下梅の花」は岩海苔の掻き揚げやマイタケ、春は蕗の薹とタラの芽の山菜天ぷら等があります。「蕎麦処つゆ下梅の花 本店」はゆり根やマイタケ、桜エビの掻き揚げ等があります。私は今回「蕎麦処つゆ下梅の花」だったので、岩海苔の掻き揚げをお願いし、ちょっと寒かったので無料の「あったか汁」(あたためたお湯で割ったつけ汁)もお願いしました。


そば茶、そば湯、そば寒天と蕎麦尽くし。どちらのお店も田舎風ですが、まごころのこもったサービスで、良い店です。11月に入ると新蕎麦のシーズンですね。皆様も高崎に行かれた折に、いかがですか?


 追記:
この「つゆ下」というのもどういう意味でしょうか?謎ですが、検索すると似た言葉で「霧下」というのが出て来ます。「霧下」はこんな説明がありますが、「つゆ下」のつゆとは霧のこと?


霧下とは地名ではありません。山裾の標高500〜700mの高原地帯で、昼夜の気温差が大きく朝霧が発生しやすい場所を「霧下地帯」といい、ここで栽培されるそばが「霧下そば」。

冷涼な気候がそばを美味しくし、この頃最も発生する朝霧が霜に弱いそばをやさしく守ります。