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サラガイ(シロガイ) 〜オホーツク沿岸で獲れる貝


エゾイシカゲガイ 〜日テレ「満天☆青空レストラン」



今月本当に久しぶりに純粋な観光旅行をしました。新型コロナが流行する前から子供のことで気ぜわしく、なかなか長期旅行できませんでした。今春懸案がようやく片付いたので、かねてから計画していた北海道を旅しました。昔からずっと行きたかった道東をこの歳にして初めて訪れました。天候に恵まれ、快晴の中暑くもなく寒くもなくの旅で、感激しました(生きててよかった〜)。


 さてその道東で訪れた網走のホテルでチェックインする時、夕飯のオプションとしてホタテガイかサラガイのバター焼きは如何でしょうという提案がありました。ホタテガイなら関東でもいくらでも食べられますが、サラガイは珍しい。思わず2皿も注文しました。かなり以前ですが、秋葉原の貝料理専門の居酒屋でサラガイを食べた記憶がありますが、それ1回限りです。どんな味だったかも定かでないですが、美味しかった記憶があります。


 さて夕飯で出て来たサラガイですが、昔の記憶通り白くて楕円形の大ぶりな貝殻が開いて身が見えます。美味しそう。早速食べてみましたが、アサリより上品な味でハマグリみたいに固くない。あっさりしていますが、甘みもあって美味しい貝でした。バイキングで出ていた茶色グレー色の道東アサリも大粒で美味しかったですが、サラガイの方がずっと美味しい。東京でも人気が出そうな貝ですが、デパートでも見たことがないです。


 早速調べてみると、北日本に多い貝ですが、北海道だけでなく東北や北陸でも採れると出ています。地産地消なのでしょうか。もしかするとアサリなどと違って鮮度を保ちにくいのでしょうか。成長が非常に遅い貝で可食の大きさに達するのは7〜8年と書いてあります。ホッキガイとも似ている成長の遅さです。そうそう、ホッキガイと混獲されるとも書いてあります。ホッキガイこそ最近は関東でも冬に出回りますが、サラガイはないですね。あまりたくさん採ると絶滅してしまうかもしれません。ホッキガイも資源保護に注意が払われていると聞きますので。


 訪れたモヨロ貝塚で貝塚断面の模型がありましたが、出土するのはカキが大半だそうです。オホーツク人は結構グルメだったようです。他の貝殻はあまりないそうですが、ホタテ、ホッキガイ、アサリそしてこのサラガイは食べてなかったのかなと思いました。アサリ以外は結構深いところに住んでいて、オホーツク人の漁獲技術では難しかったのかもしれません。最近日本近海での漁獲量は激減していて、魚好きの私としては大変心配です。資源保護に注意しながら、将来も豊かな海を維持し続けたいと願うばかりです。