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林日大理事長を提訴する沢田副学長 〜いい加減にしろ!(6)

林日大理事長を提訴する沢田副学長 〜いい加減にしろ!(1)
林日大理事長を提訴する沢田副学長 〜いい加減にしろ!(2)
林日大理事長を提訴する沢田副学長 〜いい加減にしろ!(3)
林日大理事長を提訴する沢田副学長 〜いい加減にしろ!(4)
林日大理事長を提訴する沢田副学長 〜いい加減にしろ!(5)


このシリーズの副題で「いい加減にしろ!」は私自身が憤ったからですが、同じ思いの人は他にもいました。今朝ニュースを見たら、こんなのが出ていました。夕刊フジからの引用です。

さらに沢田副学長は27日、事件後に合理的な理由なく辞任を強要されるなどのパワハラを受けたとして、林理事長に1000万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。


こうしたゴタゴタについて、日大元幹部は「いいかげんにしろといいたい。沢田氏は第三者委員会で責任を追及され、辞めるにあたっても理事長を訴えた。学校や学生、父母、OBのこと何も考えていない」と語気を強める。

さすがに日大関係者でも澤田副学長が田中理事長を訴えたことに呆れています。


 田中眞理子氏を理事長に据えたのは、田中英寿前理事長の取り巻きたちでしょう。彼らが考えたのは
どうせ、作家だから知識も経験もないし、こちらが言うがままに動くだろう」
「どうせ、女だから弱いし、大して抵抗もできやしない」
といったところでないでしょうか。林真理子氏自身、確かに何も知らずに乗り込んだのは事実だと思います。伏魔殿の保健体育局に巣くうとんでもないヤカラ達の実態などつゆ知らずとまではいかなくても、どれほど一筋縄ではいかない連中なのか知らなかったでしょう。どす黒い連中は、田中眞理子氏が操り人形となって世間体をとりつくろってくれることだけを期待していたと思います。その舵取りで送り込まれたのが、澤田康宏だと思います。学長の酒井健夫氏は農獣医学部の助教授時代から、盛んに日大幹部に残る運動をしてきた御仁ですから、単なる提灯持ちに過ぎません。


 しかし、図らずも大麻問題でご本尊のアメフト部のスキャンダルが炸裂しました。保健体育局が目論んだのは、責任を田中理事長に取らせて辞任させ、後釜には今度こそ自分達の息がかかった者にすげ替えるといったところでしょう。ところが理事会で事がひっくり返されます。この理事会は2022年、田中眞理子氏が理事長就任にあたって刷新したメンバーでした。就任当時の読売新聞の報道です。

その日の主役の緊張感が出席者にもヒシヒシと伝わってくるような会見場の雰囲気だった。7月1日、不祥事が相次いだ日本大学で、作家の林真理子さん(68)の理事長就任に伴う記者会見が開かれた。日大芸術学部出身の林さんは、真っ白なシャツが印象的なスーツ姿。学長に選出された酒井健夫氏(79)は、田中英寿前理事長(所得税法違反で有罪が確定)の在任中も総長を務めており再度の就任になる。大学経営に携わった経験のない新理事長とのコントラストは強い。

〜中略

日大を運営する理事会のメンバーは刷新され、1889年の創立以来1人もいなかった女性の理事が、22人の理事(7月15日に24人に増員)のうち9人を占めることになった。初回の会議で林さんは「理事会の透明化と活性化」を訴えたという。記者会見では、今後の議事内容の速やかな公表に加えて、一連の不祥事について改めて再調査することを約束した。大学職員の女性幹部の割合も増やす意向だという。日本私立学校振興・共済事業団の2018年の調査によれば、大学を設置する学校法人の理事に占める女性の割合は約1割にとどまる。林さんの表現を借りれば、まずはお膝元の組織の「マッチョな体質」を見直し、不正の温床を絶つというわけだ。

マッチョといより保健体育局の面々だろう?しかし、理事会の顔ぶれをみると田中氏が播いた刷新の種となたであろう新しい理事たちも散見されます。これが今回の酒井学長と澤田副学長の事実上の解任と、田中理事長の留任にたどり着けた基盤でしょう。


 「ま、ま、まさかそんなことねーだろー!!」澤田康宏とその仲間たちの狼狽の声が聞こえそうです。しかし、本日ニュースは次のようなことを伝えています。

日大アメフト部廃部へ 監督が部員・保護者に方針伝える 違法薬物事件で部員3人逮捕


日本大学は29日、部員による違法薬物事件が起きたアメリカンフットボール部を廃部にする方針であると29日、ORICON NEWSの取材に回答した。

 同大広報課は、きのう28日に日本大学会館で開かれた競技スポーツ運営委員会において、同部を廃部とする方針が示されたと説明。同委員会を経て澤田副康広学長から監督に方針が伝えられ、その後に部員・保護者にも知らされたという。

 同部をめぐっては、今年8月以降に麻薬特例法違反容疑などで部員3人が逮捕されている。また、同部は9月1日付で無期限の活動停止処分を受けている。

このアメフト部廃部は相当なインパクトがありそうです。しかし、こういう記事も出ています。


日大アメフト部廃部 識者は「トカゲのしっぽ切り」批判 「廃部で収束と考えているなら甘すぎ」


大学ジャーナリスト石渡嶺司氏が29日、TBS系「ゴゴスマ~GO GO!smile~」(月~金曜後1・55)に生出演し、違法薬物事件をめぐり廃部が決定した日大アメリカンフットボール部についてコメントした。


 同部をめぐっては、8月に寮内で大麻や覚醒剤成分を含む錠剤が見つかり、3年生部員の北畠成文被告ら部員3人が逮捕された。大学側は第三者委員会を設置し、調査を進めていた。10月には報告書が文科省へ提出され、林真理子理事長ら上層部の対応に多数の問題があったと厳しい見解が示されていた。


 27日に3人目の逮捕者が出た後に廃部の方針が決定。この処分について石渡氏は「とうとう来たかという思いと、トカゲのしっぽ切りが始まった思い」と表現した。廃部については「部員の逮捕者が3人目が出てしまった時点で、廃部は不可避だったと思います」とコメント。一方で、「部を廃部にさえすれば、この問題が収束できると日本大学の経営幹部の方が考えているのだとしたら、かなり甘すぎます。はっきり言えば無責任です」と、厳しい言葉を使った。


 石渡氏は、「今回の薬物事件について、アメフト部の監督、第三者委員会の調査報告書で出た顧問、競技スポーツ部の部長については、いまだに記者会見に対応していません」と、近い当事者が公の場で事件について話していないことを問題視。「日本大学としても更迭も含めた処分を出していない。そういった記者会見なり、関係者の処分なりというのをちゃんとやらないまま、“ここまで事態がこじれましたのでアメフト部は廃止します。以上”…では、私は到底、済まされない問題だと思います」と断じた。


そう、確かに澤田康宏は悪の巣窟「保健体育局」=競技スポーツ部を取り仕切る親玉ですが、まさにそれこそが澤田康宏の配下あるいは上部集団です。保健体育局の面々は澤田康宏の上か下かははっきりわかりませんが、「同じ穴のムジナ」であることは確かです。

関係者によると、日大側は「沢田氏が競技スポーツ部長に対し、情報の守秘と学生保護の観点から、危機管理総括責任者の常務理事に直ちに報告しないよう指示していた」と主張。危機管理規定違反の責任を検討するに当たり、沢田氏が特別利害関係人に該当することを理由に、停止措置を講じたという。


 ここで澤田康宏の断末魔とともに悪の巣窟保健体育局が瓦解しなければ、もう日大の復活はないと思います。再び、明治から連綿と続く日本の悪習慣の中に日大はトドメを刺されると思いますが、その没落は日本全体の衰退と鏡合わせだろうと、私は想像します。私は第二次大戦後に日本が生まれ変わったとは思っていません。戦前からの日本の民衆を搾取する連中たちが「高度成長」で民衆に飴をしゃぶらせて懐柔しているうちに、再び自分達の天下を取り戻したと思います。令和になって細る一方の日本の国力は、彼らに吸血鬼のように生き血を吸われた結果でないでしょうか?果たして日本はこれら暗闇に巣くう巨悪を一掃できるのでしょうか?