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千葉大、学長選考会議の議事録を公開 〜ようやくだが

千葉大の学長選考1 〜大学の学長はどう決めるべきなのか?
千葉大の学長選考2 〜千葉大文学部の反応と学費値上げ
千葉大の学長選考3 〜学長候補たちと「白い巨塔」のモデル
千葉大の学長選考4 〜国立大学の受益者は誰なのか


先日話題にした千葉大学長選挙の話、教職員意向調査で第2位だった横手幸太郎氏を学長選考・監査会議でなぜ学長最終候補としたのか、議事録が公開されました。


毎日新聞から引用します。

千葉大の学長選考を担った同大学長選考・監察会議は14日、横手幸太郎・医学部付属病院長を新学長に選出した1月25日の会議の議事録を学外に初めて公開した。また、事前投票で得票数が2位だった横手氏を選出した具体的な理由について説明する文書も公表した。


学長選考には横手氏のほか大学院人文科学研究院の山田賢教授、大学院医学研究院の松原久裕教授が立候補。教員らによる事前の学内投票では山田氏が534票、横手氏が446票、松原氏が350票だった。


 公開された議事録は発言者が特定されない形のやりとりなどが記された4ページ。これによると、「(学内投票の)投票率は91%と高く、この結果を重く受け止めるべき」との発言があった一方、「過半数の得票者はいない」や「(医学部出身の)前学長が進めてきた改革を継続、発展できる者を選考すべき」などの意見が相次いだ。


 選考理由の公表についても議題となり「細かい理由は出すべきではない」などの意見があった。この後、委員による投票で14票中8票を獲得した横手氏が新学長に選ばれた。


 また、同会議は議長名で「学長となるべき者の選考理由等について」とする文書を公表。横手氏について「他の候補と比較し、国際的に高い評価を得ている英文論文を多く発表している」などとした。【長沼辰哉】

千葉テレの報道も引用します。

千葉大学は3月14日、次期学長を決めた2024年1月の学長選考会議の議事録を公表しました。教職員による投票で次点だった横手氏が次期学長に選ばれた選考過程が明らかになっています。


千葉大学は2024年1月、学長選考会議で、教職員による投票では次点だった医学部付属病院長の横手幸太郎教授を次期学長に選びました。これに「疑義がある」などとして、教授会や卒業生の有志らが学長選考会議に対し説明を求めています。


 公表された議事録によりますと、次期学長を決めた2024年1月25日の学長選考会議では、教職員による投票結果を「重くとらえるべき」との意見があった一方で、「過半数取得者がいない」との指摘もありました。


 また、選考基準の「優れた学識」の見地から英文論文を出しているかどうかを巡って賛否両論が見られました。


 この意見交換後、出席した委員14人による投票が行われ、横手氏が8票を獲得し、教職員による投票でトップだった山田賢氏を2票上回り最多得票者になりました。


 この結果を受け、次期学長として横手氏を選んだとしています。

学長選考の手続きは正規の手順通りなので、横手氏の当選は動かないものです。しかし、学長選考・監査会議で意向調査第1位の山田賢氏か、第2位の横手幸太郎氏かで、議論が紛糾した様子がうかがえます。


 ヤフコメをみます。

art********1日前


この選挙に落ちた山田賢という人、2020年度まで千葉大の広報・情報担当をしていました。2016年に起こった千葉大の医学部生による集団強姦事件の報告書を、黒塗りにして(隠して)公開しています。以前は自分が千葉大の不透明な性質を「決定する」立場にいたのに、なぜ自分が学長選挙に落ちた時にはその不透明性に抗議をするのでしょうか?選挙に落ちるには落ちるなりの理由があります。例えば、千葉大の学長選考基準である「人格者であること」を満たしていなかった、など。落ちた理由を全て医学部に押し付けるというのはあまりにも身勝手だと思います。

このart********という人物は、あちこちに「山田賢氏は広報・情報担当副学長として千葉大の医学部生による集団強姦事件の報告書を、黒塗りにして公開」と投稿をおこない、あたかも山田氏の陰謀で千葉大医学部生の性暴力事件が隠されたようなことを書いています。

art********22時間前


この件についてまだ騒ぎを大きくしている人は、選挙に落ちた責任を落選者自身によるものという可能性を考慮せず、全て医学部と当選した横手氏、それと選考会に押し付けています。あまりにも無責任ですね。あと、この14280票もの署名は、学長選挙に落ちた山田賢氏に対する集団による嫌がらせ行為だと思います。議事録の「本当の」開示により山田賢氏が「どれだけ学長にふさわしくないか」という明示的な理由が公になった場合、被害を受けるのは誰であるかすらわからないのでしょう。議事録公開(落選理由の公開)とそれに追随する学内と学外での悪い噂は、学長候補者なら、誰しもが恐れることです。

なんか文章がおかしいけど、要するに山田賢氏のシンパが大騒ぎして、彼の「失態」をかえって暴露しようとしていると言っているようです。「医学部に押し付ける」という物言いもおかしく、どこの学部もそのようなことは一言も言っておりません。読んでいて非常に不愉快になりました。


この千葉大医学部生の性暴行事件で黒塗りにしたとはこういう経緯だったようです。

千葉大医学部生らが酒に酔った女性に暴行するなどした集団強姦(ごうかん)事件で、千葉大が毎日新聞の情報公開請求に対し、

事件の実態把握や再発防止策の検討を行った調査委員会の報告書を開示した。個人情報のほか調査の体制や手法、経過など大半が「黒塗り」だった。

識者は「性犯罪という性質上、被害者保護を第一に考えるべきだ」として部分開示はやむを得ないとしつつも

「不開示の範囲が過剰ではないか」と指摘している。

この件ですが、不開示を決定したのは広報・情報担当副学長ではなく、学長です。ですからこの時期ですと医学部出身の徳久剛史学長です。内部のひとはこのような事情を分かっているはずですので、このart********という人物は千葉大関係者ではなく、ましてや千葉大医学部関係者でもないひとでしょう。おそらく横手幸太郎氏と個人的に親しく支援したい人でないかと推測しますが、完全に逆効果になっています。


以下のコメントが正論です。

sho********17時間前


他のニュースにもぶら下がって山田氏を貶めることに懸命でらっしゃるようですが、質問書なり署名運動なりの文言をきちんと読みましたか?それらは誰が学長に相応しいかは問題にしていません。選考の過程の不透明さを問題にしているのです。案の定、今回公表された議事録からは横手氏を選ぶ理由が読み取れません。疑惑は深まるばかりです。

 それに対してしつこくこう言っております。

art********17時間前


「誰が学長に相応しいかは問題にしていません。選考の過程の不透明さを問題にしているのです。」

それが議論の中心であることは誰もが知っていますよ。しかし、それが真に問題であるとするなら、2016年に起こった千葉大医学部生による集団強姦事件の報告書を黒塗りで(隠して)公開している点、その時に千葉大学の情報・広報担当を山田氏が受け持っていたという事実こそが非難されるべきです。千葉大の不透明性を決定する立場にいた人間が学長選挙に出てきて、その選考プロセスが不透明だと抗議するのはあまりにもおかしいと言っています。


追記

私はそもそも選考の不透明性など論じていません。騒ぎを起こしている人間には、山田氏に「ついていく」人間も多数含まれているはずです。署名が、「彼を学長に推薦していた」人間が山田氏のためを思ったゆえの行動とするなら、それは意図しない結果を招く可能性がある、あったというだけのコメントです。

みっともないので、もういい加減にしたら?しかしそうか、そこまで言うなら言いますが、横手氏が長年製薬業界から多額の謝金を受けている実態は如何なものでしょうか?そちらの透明性に関しては、たとえ奨学寄付金であったとしてもかなりの問題性を感じます。この度大正製薬の製造が承認され今春から発売予定の抗肥満薬「オルリスタット」で、横手氏が早速同社支援のセミナーに出ています。

2024年の春に肥満症を予防するための薬オルリスタットが、日本で初めて販売されます。販売を前に仙台市で薬の特徴などを説明するセミナーが開催されました。


 日本肥満学会などが開いたセミナーには、医療関係者ら約200人が参加しました。 日本肥満学会の理事長で千葉大学大学院の横手幸太郎教授が、2024年春に大正製薬が国内で初めて販売する内臓脂肪減少薬オルリスタット、商品名アライの特徴などを説明しました。

 確かにオルリスタットは肪分解酵素のリパーゼに結合し不活性化することで、脂肪の分解を阻害し、結果として腸管での中性脂肪吸収を抑えるという画期的な薬効で、注目に値します。しかし、医師の処方箋なしで薬局で買える薬とはしながら、購入の際には、薬剤師が対面で情報提供や指導を行うことが義務付けられる「要指導医薬品」になるとしています。医学的には正しい施薬法とは思いますが、この販売法は薬剤師の利権とも密接に絡みます。抗肥満薬は国内市場だけで15兆円と言われる巨大な利権なので、横手氏との関係性は非常に気になります。