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STAP細胞騒動から10年、研究不正は倍増

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読売新聞の記事の続きです。白楽ロックビル・お茶の水女子大名誉教授のコメントです。
*白楽ロックビル:本名 林正男 ロックビルは彼の留学先NIH所在地地名のRockvilleだと思うが、白楽が? 伯楽のこと?

――STAP問題を機に、研究不正の数は減ったのか。


 14年に理研でSTAP細胞研究不正があり、世間の関心が高まったが、その後、研究不正の件数はむしろ増えている。国内の捏造、改ざんなどを独自に集計したところ、10年代前半までは10件前後で推移していたが、14年以降は年20件以上となり、21年は45件だった。

自浄作用弱く


 ――日本ではこれまでどのような対策が取られてきたのか。


 文部科学省は14年8月に「研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン」を策定し、翌15年4月には研究公正推進室を設置した。14年はSTAP細胞の研究不正が明らかになったが、たまたま時期が重なった。


 ただ、研究不正の調査は大学や研究機関が担うが、調査をしなかったり、処分が甘かったりするケースが多いとみている。

研究不正を許さない文化を


 ――有効な対策は。


 「研究不正に無関心」な現状を変えることだ。仮に改善策を示しても、無関心なので国民に見向きされない。究極とも言える改善策としては、厚生労働省の麻薬取締部のように、不正データの取締部を国の機関として創設することだ。不正な捏造、改ざん、盗用を捜査し、違反者に刑事罰を与える。大学や研究所の研究不正だけでなく、産業界の検査不正、食品偽装なども対象とする。


 ――まずできることは何か。


 大多数の国民が、日本は研究不正大国であることを認識し、研究不正を許さない文化を徐々に醸成することが重要だ。


 研究不正事件が起こっても、10年前のSTAP細胞問題のように、スキャンダルとしての関心を集めるだけでは、研究不正の改善にはつながらない。マスメディアには「研究不正改善」報道を根気よく続けてもらいたい。



ヤフコメはなんというか。ここの記事は大きく2つに分けてみるべきです。ひとつはSTAP細胞の研究不正そのものへのコメントです。もうひとつはその後ますます増えていく研究不正へのコメントです。このブログ記事、長らく考えながら推敲していたのですが、書き終わる前にyahoo newsから記事が削除されてしまいました!そのため「ますます増えていく研究不正へのコメント」は残念ながら収集する機会を逸してしまい、取り上げることができなくなりました。


従ってこの稿では、STAP細胞事件へのコメントだけを取り上げます。

*a***2日前


STAP細胞は最終的に再現出来なかった上に

IPSの発見が無かったら、感化されてこんな発表もなかった。IPSが余りにも画期的で、あの後に続け!となった事が容易に想像できます。

理研では結局死人も出ましたし、当の本人もそして、そそのかした外国人研究者もサーーッと全てが引いていき、素人の外野の私が見ても、非常に研究分野の闇と資金獲得という事にはシビアである事が肌で感じました。


出来ればSTAP細胞の事件のような事はもう二度と起こらないで欲しい。死人が出た事は特に忘れてはならない。


ad********4日前


研究者にも一定の割合で犯罪者性向を持つ人がいます。その点は一般社会と何ら変わりません。だから、研究不正はなくなりません。

一方で、研究不正の摘発は、時間も手間もかかり、見返りは全く期待できません。証拠集めも大変ですし。自分の研究をやっていたほうがずっとよい。

ですので、研究不正を取り締まる専門機関を設置した方が良い。

いや、設置すべきです。


elf********2日前


元岐阜大学長の黒木登志夫氏の著書「研究不正 科学者の捏造、改竄、盗用」によれば、会計検査院の発表として

・STAP細胞の研究費用:5324万円(2011~13年度)

・不正調査に要した費用:9170万円(2013~14年度)

だそうです。


研究不正が増えれば増えるほど、税金の無駄な出費が増える事を示唆しております。


税金を使って研究活動をしている皆さんには、ぜひ上記の金額を肝に銘じ、真面目に研究活動を頑張って欲しいと思います。

本当にこのSTAP細胞という研究不正の追及は、すぐ疑義は出たものの不正の検証にはかなりの時間と多額のお金がかかりました。しかし、もし何もせずに放置していれば二次被害は膨大なものになったと思われ、この程度で済んでまだよかったと思うべきかも知れません。


 気になるのは、下のコメントです。まったくこの不正の本質を理解できてない一般人の中には、とんでもない誤解をしている者がまだ結構いる感じなのです。

hih*****4日前


STAP細胞の件に触れたYouTubeのとある動画を見たのだが、問題になった点そのものよりも、避難の矢が向かった当事者に同情するコメントが多くの支持を得ていて驚いた。

「頂き女子りりちゃん」への求刑が重すぎる、という声についてもそうだが、実力というより「女子力」的なふわっとした何かで利益を得ていた人の悪事が明るみになった時、同性からと思しき同情の声が集まるのが気持ち悪いなあと思う。

かわいそうかもしれないが、やっちゃダメなことやってそれがバレたからには落とし前をつけないといけない、っていう話は、「同情の声」の主たちには通じない。

そこからは体感と事実、主観と客観、自己と他者など、区別すべきものが区別できないことを感じさせる。

研究不正の増加もその表れのひとつであるように見える。


実際にそういうコメントが少数ではありますが、散見されます。

tsu*****4日前


私は今でもSTAP細胞の研究は本当に成功したと信じています。小保方晴子さんも最後までその存在を否定していません。彼女の懸命の説明も関わらず、頭の硬い大人たちには理解できないという理由から、最終的には偽造だということで片付けられてしまったと考えております。

間違いなく、STAP細胞はあります!!

いまだにそれ言うか?まあ、「釣り」のコメントだと思いたいが、こんなのもある。


nya*****3日前


STAP細胞の特許権はハーバードが握っていますよ!

握り潰されたんですよ。

とっくにハーバード大は撤回してるよ!このnya*****という人物、こんなことも書いてます。

nya*****2日前


STAP論文が潰された真の理由と千島学説

(Electronic Journal より)

生物学界や医学界が恐れたのは、STAP細胞の研究を認めると、必ず千島学説が出てくることです。千島論文のできはSTAP論文と違ってほぼ完璧であり、どんな学者もそれを否定できなかった。

千島学説とやらは初耳だったんですが、調べてみるとwikiにも記載されていた。

千島学説(ちしまがくせつ)とは、生物学者千島喜久男が提唱した赤血球が体細胞の母体であるという説。1932年から1959年にかけて彼が発表した8つの意見を基にして、1963年から主張し始めた。医師や健康療法家などがこの説を援用している場合があるが、多くの医学的知見と矛盾する説であり、査読のある論文で千島学説を肯定するものは千島学説研究者が執筆したものも含め皆無である

千島学説を調べると

赤血球は体細胞の母体である(赤血球分化説または赤血球一元論)

(赤血球は様々な体細胞が分化する母体であるとの主張。)


体細胞と赤血球は可逆的に分化する

(栄養不足や大量出血後などの病的状態のときは、体組織の細胞から赤血球への分化が見られるとの主張。)


病原体は自然発生する

(バクテリア・ウイルスなど病原体は、親がいなくとも有機物の腐敗の状態から、その有機物を母体として自然に発生するとの主張。)


細胞新生説

(細胞は段階を踏んだ細胞分裂によって増殖するのではなく、5つの形態で新生するとの主張。)


造血器官は小腸絨毛である

(骨髄を造血器官として認めない(骨髄造血説には矛盾があり、造血器官は小腸の絨毛である)との主張。)


獲得形質は遺伝し、生殖細胞は血球に由来する

(生物が生まれてから一生の間に、その環境によってはぐくまれた形質は子孫に遺伝する(獲得形質の遺伝の肯定)との主張。また、精子や卵子などの生殖細胞は体の組織とは別物ではなく、赤血球が変化してできる(生殖細胞の血球由来説)との主張もなされる。

千島喜久男は1963年まで岐阜大農学部の教授だったそうですが、実験もろくさませずにこんな妄説を振り回す教授に教わった学生達はさぞ迷惑だったでしょう(というより、なんでこんな輩を教授にしたんだ?)。ああ、そうか!こういう脳内妄想による珍説で周囲を振り回す御仁が、小保方晴子氏の先人として居たというご指摘ですね!


Garamon4日前


STAP細胞の件は渦中の女性研究者より協力関係にあった教授こそが本丸です。これは少し真面目に調べれば分かるはずで、研究の価値よりも己の功名の没落を嫌った、つまり嫉妬が全てです。


白い巨塔の中も嫉妬や怨嗟が渦巻く魔境です。本当に人類の未来や命よりも自分の手柄を優先したい権力者が多すぎます。不正はそんな人が続く限り無くならないでしょうね。

理研の最終報告書でも若山照彦氏の実験検証部分が甘かったことが、小保方晴子氏がしたと思われる不正行為の発見を遅らせた可能性を指摘されています。また笹井氏が功名を焦るばかりに緻密な論文の論理構成をおろそかにしてしまった点は難じられます。しかし、若山氏や笹井氏が不正をおこなった張本人と主張するとは、すごいね!こういう女性差別がSTAP細胞事件の根本要因かのような主張をする陰謀論者をみると、ほんとに頭のおかしいヒトはいるのだと実感します。


 下の批判コメントがまっとうな考えです。

dq******4日前


STAP問題は彼女をサポートしていた教授らがしっかり指導しなかった上に、あの発表をそのまま許してしまった点にある。

当たり前だが、極めて画期的な発見であった(とされていた為)、理研のラボ内で追試をしていたはず。当然追試は教授らが直接あるいは立ち会いの上で慎重に進めるべきでした。


追試で再現できていれば、仮に論文自体に何らかのミスがあったとしても追試による再現が出来るのであの様なことにならなかったはず。

追試をしなかったのか、追試したけど再現できなかったのか、その状態で発表してしまったには何故か?それらを考えれば、若い大きな研究成果もない1人の研究者に対する適切な指導とサポートがなかったと考えるのが妥当である。


だとしたら理研自体の問題も大きい。

姿を隠した人、自死を選んだ人、24時間マスコミに追いかけられ執拗な追及をされた人。

真摯な研究活動を蔑ろにしたらいいことは何もない。

小保方晴子氏は研究不正を犯した張本人として断罪されねばなりません。しかし、理研の研究指導体制もきわめて不備でした。有り体に言えば、笹井氏を含む少数の有力研究者の判断が優先され、小保方氏の採用を含めてきわめて恣意的な運営だったことです。


 この恣意的な運営の問題は今に至るまで理研の体質として残っています。現在問題になっているのは、研究不正が起こった研究室の責任者だった伊丹健一郎・名大教授を、理研の主任研究員として採ったことです。研究不正があったため、科研費など公的研究費の新規申請が停止されている伊丹教授を理研に迎え入れ、理研の膨大な研究費を自由に使えるようにさせました。これって、法の抜け穴をかいくぐるような措置で、せっかく確立された研究不正防止のガバナンスを根底から崩しました。理研首脳部と名大はおそらく「日本の研究の宝を救出した。やれやれ、これで日本の研究も何とか持ち直す」とか、きわめて独善的なことを考えています。私が思うに、理研を早く独立行政法人化したいため、STAP細胞事件の早期幕引きをはかった野依良治理研理事長(当時)にも重大な責任があります。10年前、この事件に対して根本的な反省をしないままに理研を運営してきた結果です。


理研は今にいたるまでSTAP細胞事件の教訓に何一つ学んでない。