「置かれた場所で咲きなさい」2 〜渡辺氏を真似できないこともある
「置かれた場所で咲きなさい」1 〜渡辺和子氏の生涯 龍土軒 〜また行きたいフランス料理名店 この写真はメディアにもよく出る有名なもので、写っているのは成蹊学園の小学生だった渡辺和子氏と父・渡辺錠太郎氏です。この親子がとても仲が良かったことは、この写真一枚でよくわかります。しかし、1935年8月にこ... 続きをみる
読書のブログ記事
読書(ムラゴンブログ全体)「置かれた場所で咲きなさい」2 〜渡辺氏を真似できないこともある
「置かれた場所で咲きなさい」1 〜渡辺和子氏の生涯 龍土軒 〜また行きたいフランス料理名店 この写真はメディアにもよく出る有名なもので、写っているのは成蹊学園の小学生だった渡辺和子氏と父・渡辺錠太郎氏です。この親子がとても仲が良かったことは、この写真一枚でよくわかります。しかし、1935年8月にこ... 続きをみる
「置かれた場所で咲きなさい」2 〜渡辺氏を真似できないこともある 日本の生命科学はなぜ周回遅れとなったのか(5)〜慶應医学部生理学教室の源流(4) 諦めることで道は拓ける 〜出口治明さん 龍土軒 〜また行きたいフランス料理名店 この本は2012年に刊行され、すぐベストセラーになりました。著者の渡辺... 続きをみる
岸本葉子さんというエッセイストは、日経夕刊のコラムでしか知りません。著作は一冊も読んでおりませんが、この日経コラムはいつも興味深く拝読しています。 退職したら読書をしたい、と知人は思っていたという。仕事と関係ない本を、時間にしばられず好きなだけ読みたい。勤めている間、読むのは資料ばかり。家に帰ると... 続きをみる
今朝の日経一面の「春秋」は、夜一人での過ごし方を映画のシーンに掛けて話題にしていました。 誰かと競うためではなく、見せびらかすためでもなく、ただ自分ひとりを満たすものだけに囲まれた静かな生活にひかれる。年齢を重ねるほどに憧れが強くなった。 これ、まったく同感です。若い頃は仕事(実験)の連続で毎夜遅... 続きをみる
「旧制高校物語」―難関大受験事情はここ100年以上ほぼ変わらず 鉄緑会に陰りが見え始めた理由 〜ほんとに陰ってきたの? 「京都大とノーベル賞」 〜脈々と続く京大医化学教室の伝統 「京大合格高校盛衰史」は昨夏発刊された「東大合格高校盛衰史」の続篇といってもよく、著者も同じ小林哲夫氏です。しかし、本の... 続きをみる
「京都大とノーベル賞」 〜脈々と続く京大医化学教室の伝統 池波正太郎はもちろんのこと時代小説で有名な作家です。しかし、私が池波の本で読むのは随筆関係、特に食に関係したものです。小説の方も手に取ったことがありますが、あまり読む気になれませんでした。ご免なさい。おもしろいと思う方はどの辺がおもしろいの... 続きをみる
林日大理事長を提訴する沢田副学長 〜いい加減にしろ!(1) 林日大理事長を提訴する沢田副学長 〜いい加減にしろ!(2) 林日大理事長を提訴する沢田副学長 〜いい加減にしろ!(3) 林日大理事長を提訴する沢田副学長 〜いい加減にしろ!(4) 林日大理事長を提訴する沢田副学長 〜いい加減にしろ!(5)... 続きをみる
余部(あまるべ)鉄橋 〜父の命令で鉄橋から飛び降りた少年 なにがあったのか 〜昔JR常磐線・柏駅で自殺した慶應中等部女子生徒 大阪大学・微研の研究不正と自殺(2006年)1 宮古島・陸自ヘリ墜落事故 〜自殺? 東京医科歯科大学(4) 〜M君のこと 歌舞伎町の男児転落死、勾留中の母親死亡 〜とうとう... 続きをみる
井上ひさしの「モッキンポット師の後始末」は、高校時代に読みました。井上ひさしの自伝をある程度反映しているものと言えますが、主人公が上智大学(S大学と表記。上智=Sophia Universityだから)に入学してからモッキンポットという神父と出会い、抱腹絶倒の大学生活を送ったことが記されています。... 続きをみる
空腹にさせれば、狂ったように血を吸う…! 〜ペストの恐ろしさ この本には以前紹介した「ペストの毒性」の記事内容が収められています。というかそちらの記事がこの本の紹介だったわけで、私はペスト毒性の巧妙な機序に興味を抱いてこの本を購入しました。滋賀医大の旦部幸博先生が書いた本ですが、病原体の性質につい... 続きをみる
私の読書歴 盛岡 〜緑の街に舞い降りて 宮沢賢治についての研究や評論は、もう数え切れないくらいたくさんの本が出ています。文章を読むと、その独特なリズムや語感は他の真似などの追随を許すものでなく、日本が生んだ真の天才のひとりでないかと思います。なぜそういう屹立する独立峰みたいな人物が、岩手県花巻とい... 続きをみる
書店に寄ったら、フリーペーパーコーナーに「波」が置いてありました。私、タダには大変弱く、何か置いてあったらすぐさまいただいていきます。「波」久しぶりだなあ。もう10年以上、いやもっと長い間手にしてなかった気がします。そもそも仕事でずっと忙しくて、大学生協の書店以外行ってなかったです。 さて「波」... 続きをみる
留置場の弁当が原因で「脚気」 〜すぐ診断できてよかった ペラグラ 〜「ファミリーヒストリー・草刈正雄」 著者の杉晴夫氏はこのブログで随分述べた「日本の生命科学はなぜ周回遅れとなったのか」を書いた先生ですが、父上は杉靖三郎(やすさぶろう)氏といい、医師だったのですね。杉靖三郎氏は東大医学部を卒業した... 続きをみる
タイリントキソウ ”銀山湖” 生物が好きなひとにとって、台湾は憧れの地でないでしょうか。古くは第二次世界大戦前から、日本の統治下にあった台湾には日本人の研究者が少なからず訪れています。一番多いのはチョウと中心とした昆虫、そして山地のランを中心とした植物などが好奇の的だったと思います。戦前の台湾探検... 続きをみる
半年くらい前に週刊新潮で保守派の論客高山正之氏が「大陸から日本への侵攻は元寇が初めてではない。その前の平安時代にも刀伊(とい)が大陸から来て九州に侵攻し、平安貴族制を大いに揺るがした。」と書いていました。私、日本史が好きでなかった、というか高校時代に日本史を教えられた社会科教師のせいで食わず嫌いに... 続きをみる
国立大学法人法改正が成立(6) 〜小林鷹之氏の考え 国立大学法人法改正が成立(7) 〜戦前の国防教育を思い出す 東大法学部というと、文科一類(文一)、すなわち大学受験の文系で一番難易度が高い東大教養学部文科一類から主に進む学部です。近年キャリア官僚の不人気を背景にその人気に陰りが見え、東大文二の合... 続きをみる
終身雇用など日本の〝常識〟見直しへ 〜そんなに日本を破滅に追いやりたいか? 令和4年度も明日で終了となりますが、2023年問題は今どうなっているのか強い関心があります。今調べたら2023年問題は色々あるようで、労働雇用にさまざまな変化が起こります。しかし私が思うのは、大学研究者雇用の2023年問題... 続きをみる
失礼ながら著者の平野博之先生をよく知らなかったので、あまり期待しないで購入したのですが、なかなかどうして興味深い内容でした。 今でこそメンデルの遺伝の法則は中学校でも習いますが、これ最初に思いついたメンデルはすごい洞察力だったと思います。というのも本に書かれているように「メンデル以前」の人たちが... 続きをみる
諦めることで道は拓ける 〜出口治明さん 「リーダーの育成などできません」 〜再び出口治明さん 著者の出口治明さんは週刊文春にずっと連載を持っていましたが、一昨年急に休載になりました。それほど熱心に連載を読んでいたわけでなかったのであまり気にしてなかったのですが、脳内出血で倒れていたのですね。最近復... 続きをみる
21世紀はどういう発展があるのかと思って期待しながら2001年を迎えた身ですが、2001年アメリカの9.11同時多発テロに始まって、ひどい世紀になりそうだというのが偽らざる感想です。急速に発達した移動や物資輸送でグローバル化が促進し、開放的な気分が盛り上がるのかと思ったら、かえって各地の違いに対す... 続きをみる
「旧制高校物語」―難関大受験事情はここ100年以上ほぼ変わらず
「独立の気概」根井雅弘 〜東から京大に行く人、エール送ります あっという間に年の瀬、いやあと2日となりました。いつも忙しいですが、今年は特に多忙でした。楽しいことなら忙しくても苦になりませんが、嫌なことだとほんとに心底疲れます、というか心が折れてやる気がなくなります。 そういうわけで、更新が完全... 続きをみる
「ノミはなぜはねる」とパクチー(佐々学先生、1916-2006)
シラミやトコジラミ 〜復活する「南京虫」 表題が長くなってしまったのですが、佐々学先生のwikiを見ると著書一覧に「ノミはなぜはねる」が出てないことに気づきました。これ佐々先生の著書の中でも名著だと思うのですが、もう過去の本なんでしょうかね? 佐々(さっさ)先生はこの本で知りましたが、私は直接会... 続きをみる
「世界史の考え方」シリーズ歴史総合を学ぶ① 近年稀にみる悪書!
「地理と地形でよみとく世界史の疑問55」 〜図が良い 高校の学習指導要領が令和4年度から改訂になりました。国語や社会などの主要科目で重要な変更があり、また「情報」が必修科目として加わりました。そういった中で僕が興味あったのは「歴史総合」の登場です。ご存じでない方に簡単に説明しますと、従来18世紀以... 続きをみる
―古代オリエントにも貿易中継国家があったのか 今高齢化が進行する日本ではお葬式も年々増えています。私は自分が死ぬ時散骨がいいなと思っておりますが、多くの方はお墓を希望されるでしょう。「お墓も増える一方になるけど、用地は十分にあるのかな?墓仕舞いという言葉も聞いたことがあるけど、それってどうするのか... 続きをみる
いちごの季節 〜日本のいちごは美味しい 今「パイプのけむり」でググってみると、随筆の「パイプのけむり」は検索上位には出ないことを知りました。「パイプのけむり」はホテルや喫茶店の名前で上がってきますが、名付けた方々はきっと團伊玖磨の随筆を愛読されているのでしょう。 團伊玖磨さんの随筆ではアサヒグラ... 続きをみる